研究概要 |
今年度は,青果物のトレーサビリティシステム(青果ネットカタログ)の実証実験を行った山形県(ラフランス)及びJA全農茨城の現地調査を実施した。これらの調査からICタグ及び2次元コードを利用したトレーサビリティはシステム的には完成していることを確認した。しかし,この種のICタグを利用したトレーサビリティシステムの実証実験は,システム開発会社が中心となっており,生産現場へは導入されにくいことが確認できた。その理由は,手間をかけてシステムを導入しても,それが販売戦略にはつながっていないからである。また,全農の安全・安心システムを導入しているJA山形おきたま,JA八女についても調査を実施した。この調査から,生産履歴を記した圃場データが有効に活用されていないこと,言い換えれば,圃場データと地図データをリンクできるGISシステムを〓することが出来れば,トレーサビリティと販売戦略が連動することが確認できた。 この結果をえて,JA山形おきたまの圃場データとデジタルマップを試験的に作成した。
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