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2005 年度 実績報告書

奄美諸島における木質系バイオマス生産システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 16580207
研究機関鹿児島大学

研究代表者

岩崎 浩一  鹿児島大学, 農学部, 助教授 (90232652)

研究分担者 寺岡 行雄  鹿児島大学, 農学部, 助教授 (40264105)
キーワード奄美諸島 / 木質バイオマス / サトウキビ収穫機
研究概要

本研究では,サトウキビ収穫機を利用して木質系バイオマスを栽培,収穫するシステムを構築することを目的としている.
1.亜熱帯地域に適した早生樹種に関する検討
沖縄県から東南アジアに分布するアカギという樹種について,沖縄県宮古島にて生長量などについて調査したところ,他の樹種に比較して極めて成長が早いという特徴があることが判明した.よって,アカギは奄美諸島においても利用可能な資源であると考え,サンプルを採取し,切断抵抗特性を測定することにした.
2.アカギの切断抵抗特性の測定
サトウキビ収穫機の刈刃部を用いて木質バイオマスの収穫の可能性を検討するためには,サトウキビに比較して木質バイオマスがどのような切断抵抗特性を有するかを知る必要がある.そこで,サトウキビ収穫機で使用されている刈刃を用いてアカギ樹木を切断した場合の切断抵抗を測定した.また,切断特性を比較するため,鹿児島大学農学部ほ場にて生育中のサトウキビサンプルを採取し,同様の方法で切断抵抗を測定した.その結果,アカギは,切断開始とともに切断抵抗が急増してピークに達した後,急激に減少していた.一方,サトウキビは,切断抵抗が最大値に達した後もしばらくその値を維持した後,減少し,アカギ等の樹木とは異なる性質を示した.最大切断抵抗は,サトウキビが2.9MPaであったのに対してアカギは4.9MPaと約1.7倍の大きさであったが,この値は昨年度測定した4つ樹種のいずれよりも小さな値であった.すなわち,アカギは成長が早く切断抵抗も小さく,木質バイオマスとして有望な樹種であることが判明した.

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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