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2006 年度 実績報告書

奄美諸島における木質系バイオマス生産システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 16580207
研究機関鹿児島大学

研究代表者

岩崎 浩一  鹿児島大学, 農学部, 助教授 (90232652)

研究分担者 寺岡 行雄  鹿児島大学, 農学部, 助教授 (40264105)
末吉 武志  鹿児島大学, 農学部, 助手 (40305165)
キーワード奄美諸島 / 木質バイオマス / サトウキビ収穫機
研究概要

本研究では,サトウキビ収穫機を利用して木質系バイオマスを栽培,収穫するシステムを構築することを目的としている.
1.アカギの成長に関する調査
本研究で最も適した樹種として選定したアカギについて,生長量などについて調査したところ,5年生から10年生では平均胸高直径が5.3cm〜17.8cmで,平均樹高は3.5m〜9.6mであった.また,年平均生長量は17.66m^3で,容積密度は0.42であったことからバイオマス生長量に換算すると7.3t/ha/年の生産力であった.
2.アカギの切断抵抗特性の測定
サトウキビ収穫機で使用されている刈刃を用いてアカギ樹木を動的に切断した場合の切断抵抗を測定した.切断条件として,切断角を0°と30°の2種類について行った.また,切断特性を比較するため,鹿児島大学農学部ほ場にて生育中のサトウキビサンプルを採取し,同様の方法で切断抵抗を測定した.その結果,切断角度0°の場合,アカギ2026kN/m^2,サトウキビ1607kN/m^2で1.26倍になっていた.切断角度30°の場合,アカギ1505kN/m^2,サトウキビ959kN/m^2で1.57倍になっていた.いずれの切断角度においてもアカギは,サトウキビよりも大きな切断応力となっていたが,切断角度30°の場合には,0°の場合のサトウキビ切断応力よりも小さくなっていた.切断角度が0°から30°になることで,アカギの場合74.3%,サトウキビの場合59.6%に減少しており,切断角度が30°になると大きな切断応力の減少効果が得られた.

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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