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2005 年度 実績報告書

オペラント行動を利用したヒヨコの視覚神経回路の意味づけ

研究課題

研究課題/領域番号 16580249
研究機関帝京科学大学

研究代表者

内藤 順平  帝京科学大学, 理工学部, 教授 (30048467)

キーワード鳥類 / 視覚 / 行動 / 色覚
研究概要

【目的】16年度は主にヒヨコが生得的に持つ啄み行動を利用して、コンピューターで作成された図形を啄ませる実験を行った結果、灰色の背景に直径2mmの青の円形が同形の黒、赤、濃灰、緑よりもよく啄むことが認められた。17年度は啄み行動をより強くするために、トウモロコシの顆粒を主体とした通常のヒヨコのエサに、無味無臭の人工食品着色剤(黄、赤、青、緑)で色を着けたエサを用いて、啄み行動から視覚特性を調べた。【方法】実験1)ヒヨコ(ふ化後1〜4日)を観察箱に置き、2種あるいは3種の色エサを約20cm離して置き、1分間にどの色を何回啄むか、カウントした。色エサは左右入れ替え、これを1セットとし、1日2〜4セットを2〜4日間行った。ヒヨコ1羽につき一つの色組み合わせ実験を行った。集計は一定の基準で選択した色エサの頻度を割り出し、ヒヨコの色に対する好みを算出した。実験2)ふ化後、特定の色エサのみで4日間飼育し(色感作)、その後、実験1)と同等の実験を行った。【結果】実験1)ヒヨコは黄色をはっきりと最も好む。その頻度は着色しない自然のエサの好みと同レベルであった(自然のエサ色は薄い黄色である)。しかし、赤、緑、青の間では好みに個体差を示す例が見つかっているので現在、それらが単に特異例なのか、確認する実験を行っている。実験2)ヒヨコをふ化後、各エサ色で色感作を行った。自然色感作に対し黄がどの色に対しても80〜90%、赤色感作に対し赤がどの色に対しても80〜95%、緑色感作に対し緑が70〜75%、青色感作に対し青がどの色に対しても75〜100%の啄み回数を示した。最初の感作により強い色の刷り込みが起るものと思われる。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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