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2004 年度 実績報告書

効率の良いヘパラン硫酸/ヘパリンの生産には生合成酵素の正しい局在化と集積化が必要

研究課題

研究課題/領域番号 16580283
研究機関独立行政法人理化学研究所

研究代表者

相川 順一  独立行政法人理化学研究所, 辻本細胞生化学研究室, 先任研究員 (10260192)

キーワードheparan sulfate / heparin / N-deacetylase / N-sulfotransferase / localization / active site
研究概要

本研究は、培養細胞の系を利用してヘパラン硫酸/ヘパリンの生合成酵素の細胞内における集積化に関する基礎的知見の収得を目指し、生合成酵素の一つ脱N-アセチル化酵素/N-硫酸転移酵素(NDST)を材料に、1)N末部位を利用した細胞内局在化機構、2)酵素ドメイン同士の相互作用の解明を目的とする。本年度はまず、各NDSTアイソザイムの細胞質領域からステム領域に相当するN末部分の機能を探るために、マウスNDST1の803アミノ酸の触媒領域(m1CAT)のN末側にNDST2,3,4由来のそれぞれの細胞質領域、膜貫通領域及びステム領域を含む約80アミノ酸のN末部分(m2stem,m3stem,m4stem)を持つような融合タンパク質(m2stem-m1CAT,m3stem-m1CAT,m4stem-m1CAT)を発現するようなDNAを構築した。次に、それぞれN-硫酸転移酵素及び脱N-アセチル化酵素の活性をほとんど有していないNDST3及び4が脱N-アセチル化とN-硫酸転移の一連の反応を行うには、NDST3は他のN-硫酸転移酵素の、NDST4は他の脱N-アセチル化酵素の助けが必要である可能性を探ることを行った。このために、マウスNDST1及び2に脱N-アセチル化酵素活性及びN-硫酸転移酵素活性を消失させるような点変異(CW,KA)を導入した変異型酵素(mNDST1-CW,mNDST1-KA,mNDST2-CW,mNDST2-KA)を発現するようなDNAを構築した。これらを上記の異なるアイソザイム由来のN末部分を持つ融合タンパク質は通常の細胞で、マウスNDST1及び2の不活性型タンパク質はNDST3及び4の強制発現細胞において、発現を行い、糖鎖の構造解析等により、アプローチする。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] ヘパラン硫酸/ヘパリンの生合成とN-アセチルゴルコサミン・脱N-アセチル酵素/グルコサミン・N-硫酸転移酵素に関する最近の話題2004

    • 著者名/発表者名
      相川 順一
    • 雑誌名

      日本農芸学会誌 78

      ページ: 856-858

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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