• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2004 年度 実績報告書

PPARγを標的とする抗糖尿病薬の開発研究

研究課題

研究課題/領域番号 16590003
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

山本 恵子  東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 教授 (90147017)

研究分担者 山田 幸子  東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 教授 (10014078)
キーワード核内受容体 / PPAR / 糖尿病 / 脂肪酸 / 医薬設計
研究概要

2型糖尿病治療薬として臨床応用されているチアゾリジンジオン誘導体は、peroxisome proliferator-activated receptor γ(PPARγ)を介して作用を発現すると考えられている。チアゾリジンジオン誘導体の血糖降下作用は強力であるが、肥満、浮腫、肝障害などの副作用を持つことから、新規薬剤開発の社会的要請が極めて強い。本研究は、PPARγを標的とする副作用のない新規構造の抗糖尿病薬の開発を目的とする。副作用を最小限にとどめるためには天然由来の化合物が良いと考えた。そこで弱いながらもPPARγの内因性リガンドとして知られている脂肪酸に着目し、中でもPPARγのポケットが大きいことから炭素数22のドコサヘキサエン酸(DHA)を選択した。次に、PPARγのポケットの形、リガンドと水素結合可能なアミノ酸残基などを考慮し、4位に水酸基を持つ4-OH-DHA並びにその水酸基酸化生成物である4-oxo-DHAをデザインした。これら2つの化合物と関連化合物約20種を、DHAを出発原料として化学合成した。これら誘導体のPPARγ標的遺伝子転写活性をルシフェラーゼアッセイ法により測定した。その結果、合成化合物の多くがDHAより強い活性を示し、特に4-OH-DHAは最強の内因性リガンドであるといわれているPGJ2より強い転写活性を示した。今後、糖尿病の動物モデルや高脂肪食摂取動物を用いて血糖降下作用を検討する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Identification of Putative Metabolites of Docosahexaenoic Acid as Potent PPARγ Agonists and Antidiabetic Agents.2005

    • 著者名/発表者名
      Yamamoto_K, Itoh T, Abe D, Shimizu M, Kanda T, Kovama T, Ni
    • 雑誌名

      Bioorganic Medicinal Chemistry Letters 15

      ページ: 517-522

  • [雑誌論文] Two-dimensional alanine scanning mutational analysis of the interaction between the vitamin d receptor and its ligands : Studies of A2004

    • 著者名/発表者名
      Shimizu M, Yamamoto_K, Mihori M, Iwasaki Y, Morizono D, Yamada, S
    • 雑誌名

      The Journal of Steroid Biochemistry and Molecular Biology 89-90

      ページ: 75-81

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi