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2004 年度 実績報告書

三量体G蛋白質により活性化される新規Rho活性化因子による細胞骨格制御機構

研究課題

研究課題/領域番号 16590079
研究機関岐阜大学

研究代表者

上田 浩  岐阜大学, 工学部, 助教授 (50253779)

キーワード三量体G蛋白質 / アクチン / Rho / SRE / RhoGEF
研究概要

現在まで三量体G蛋白質共役型受容体からのシグナルが、種々の伝達経路を経て、様々な細胞運動を制御していることが報告されている。今年度、我々は、1)GqシグナルがHeLa細胞においてアポトーシスを制御すること(Exp.Cell Res.,298,874-879),2)神経前駆細胞においてGi2シグナルが細胞増殖を制御していること(J.Biol.Chem.,279,41141-41148)を報告した。1)の報告を含め、過去、我々は三量体G蛋白質からのシグナルがRhoファミリー低分子量G蛋白質を介して細胞骨格を制御することを報告している。本研究では、それらの分子機構を詳細に検討する目的で、Rhoファミリー低分子量G蛋白質を活性化するグアニンヌクレオチド交換促進因子(RhoGEF)に着目し、種々の活性化型三量体G蛋白質サブユニットにより活性化されるRhoGEFを同定することを目指した。各種RhoGEFについては、データベース中のDblホモロジードメインとPHドメインをもつ遺伝子クローンを入手し、それらの全長にタグを付加し、培養細胞で発現できるようにした。RhoGEFクローンと種々の活性化型三量体G蛋白質サブユニット遺伝子とを共発現させ、細胞の形態変化を観察した。現在のところ、過去に報告があるG12ファミリーにより活性化されるという報告があるPDZ-RhoGEFによる細胞形態変化などは確認できた。今後さらに、形態変化だけではなく他の指標(Serum response elementの活性化など)も含め検討を進めていく予定である。現在検討を進めているRhoGEFの中には、活性化機構がまだわかっていないものが数多くあり、本研究により、それらの活性化機構解明の一端を担えるものと考える。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Nordihydroguaiaretic acid (NDGA) blocks the differentiation of C2C12 myoblast cells2005

    • 著者名/発表者名
      Ito, H., et al.
    • 雑誌名

      Journal of Cellular Physiology 202・3

      ページ: 874-879

  • [雑誌論文] Gα_<q/11> signaling induces apoptosis through two pathways involving reduction of Akt phosphorylation and activation of RhoA in HeLa cells2004

    • 著者名/発表者名
      Ueda, H., et al.
    • 雑誌名

      Experimental Cell Research 298・1

      ページ: 207-217

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] G_<i2> signaling enhances proliferation of neural progenitor cells in the developing brain2004

    • 著者名/発表者名
      Shinohara, H., et al.
    • 雑誌名

      Jounal of Biological Chemistry 279・39

      ページ: 41141-41148

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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