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2005 年度 実績報告書

二種の標識薬剤を用いた心筋機能評価法の開発およびその心疾患への応用

研究課題

研究課題/領域番号 16590107
研究機関新潟大学

研究代表者

高橋 俊博  新潟大学, 医歯学系, 教授 (70143039)

研究分担者 渡辺 賢一  新潟薬科大学, 臨床薬理学教室, 教授 (70175090)
内藤 眞  新潟大学, 医歯学系, 教授 (30045786)
泉川 卓司  新潟大学, アイソトープ総合センター, 助教授 (60282985)
キーワード心筋機能評価 / 心臓集積性標識薬剤 / 標識脂肪酸 / 心筋脂肪酸代謝 / 標識糖 / 標識心臓交感神経機能診断薬 / エネルギー獲得系
研究概要

1 使用した心臓集積性標識薬剤
(1)脂肪酸代謝機能を評価する薬剤:[I-131]9MPA(標識脂肪酸),糖代謝機能を評価する薬剤:[C-14]2DG(標識糖),心筋交感神経機能を評価する薬剤:[I-125]MIBGをそれぞれ用いた。
2 動物実験
(1)脂肪酸代謝機能と糖代謝機能の評価
・薬剤として9MPAと2DG,実験動物として正常動物群(正常群)と心不全作製動物群(心不全群)を用いた。
・(心臓集積性の経時変化実験)上記薬剤および実験動物を用いて心臓集積性の経時変化実験を行った。その結果、正常心臓では主エネルギー源が脂肪酸であるが,心不全心臓ではエネルギー獲得系が脂肪酸→糖へ移行していることがわかった。
・(心臓オートラジオグラフィ)9MPAおよび2DGより得られた心臓オートラジオグラムにおいても心不全心臓ではエネルギー獲得系が脂肪酸→糖へ移行していることがわかった。更に心不全群では正常群に比べ心臓が拡張していることがわかった。
・(心筋脂肪酸代謝実験)9MPAを用いた心筋脂肪酸代謝物分析を行った結果、心不全心筋では主に脂肪酸貯蔵機能の著しい低下障害が起きていることがわかった。
(2)脂肪酸代謝機能と心臓交感神経機能の評価
・薬剤として9MPAとMIBG,実験動物として正常群,心不全群および心疾患治療薬投与(心不全群+カルベジロール(治療薬))動物群(カルベジロール投与群)を用いた。
・(心臓集積性の経時変化実験)上記薬剤および正常群,心不全群を用いて心臓集積性の経時変化実験を行った。その結果、心不全心臓では脂肪酸代謝機能,心臓交感神経機能共に障害を受けていることがわかった。
またカルベジロール投与群においてMIBGの心臓集積性を検討した結果、カルベジロールは心臓交感神経機能の改善に有効な薬剤であることが確認できた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] MIBGを用いた心臓集積性と心臓拡張に関する研究2006

    • 著者名/発表者名
      渡辺 康夫
    • 雑誌名

      新潟大学医学部保健学科 放射線技術科学専攻 卒業研究論文集 第3巻

      ページ: (6)1-(6)4

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 心筋における脂肪酸代謝分析に関する研究2006

    • 著者名/発表者名
      矢沢 由美
    • 雑誌名

      新潟大学医学部保健学科 放射線技術科学専攻 卒業研究論文集 第3巻

      ページ: (7)1-(7)4

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 二種の標識薬剤を用いた心機能評価-心臓集積性と拡張度-2006

    • 著者名/発表者名
      佐久間 清美
    • 雑誌名

      日本薬学会(第126年会)要旨集 Vol.2

      ページ: 65

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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