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2004 年度 実績報告書

スタチン系薬物と脂質・ステロイド誘導体の閉用によるがん細胞の細胞死誘導

研究課題

研究課題/領域番号 16590131
研究機関神戸薬科大学

研究代表者

岩川 精吾  神戸薬科大学, 薬学部, 教授 (50168548)

研究分担者 上田 久美子  神戸薬科大学, 薬学部, 助手
平井 由華  神戸薬科大学, 薬学部, 助手 (00289042)
キーワードがん / スタチン系薬物 / 脂質・ステロイド誘導体 / 細胞死
研究概要

スタチン系薬物(シンバスタチン、プラバスタチン)によるがん細胞の細胞死について検討を行った。すなわち、スーパーオキシドディスムターゼ、グルタチオンペルオキシダーゼなどの活性酸素消去酵素の活性バランスが異なるがん細胞(ACHN, ACVB)を用い、シンバスタチン、プラバスタチンなどのHMG-CoA還元酵素阻害剤と共に培養し、シンバスタチンはプラバスタチンよりも低濃度で細胞生存性へ影響を与えることを明らかにした。
次に、不飽和脂肪酸含有O/W型エマルションの体内動態について検討を行った。ω-3不飽和脂肪酸を含む油脂と卵黄レシチンを用いて高性能乳化機(マイクロフルイダイザー)により、粒子径などを制御したO/W型エマルションを調製した。エマルション中に含まれるメナテトレノンのラットにおける体内動態や血中滞留性について、ω-3不飽和脂肪酸を含む油脂を用いたエマルションと大豆油と卵黄レシチンによるエマルションと比較し、ω-3不飽和脂肪酸を含む油脂を用いたエマルションも大豆油と卵黄レシチンによるエマルションと同様に脂溶性薬物のキャリヤーとして有用であることを明らかにした。その成果の一部は第19回日本薬物動態学会年会(2004.10.18金沢)にて発表を行った。
また、ステロイド誘導体を用いたがん細胞の細胞死については、ACHN, ACVBにおける2-メトキシエストラジオールの高酸素条件下、細胞生存性におよぼす影響について解析した。また、ブチオニンスルフォキシミン(BSO)を持いて細胞内グルタチオンレベルを低下させることで、細胞内活性酸素消去酵素活性のバランスを修飾した状態における高酸素条件下、2-メトキシエストラジオールの細胞生存性におよぼす影響について解析し、ACVBにおいて顕著な殺細胞効果を得た。その成果の一部は日本薬学会125年会(2005.3.29東京)にて発表を行った。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Prolonged Circulation of Menatetrenone by Emulsions with Hydrogenated Castor Oils in Rats.2004

    • 著者名/発表者名
      上田久美子
    • 雑誌名

      J.Control.Release 95・1

      ページ: 93-100

  • [雑誌論文] Effect of Acyl Chains of Phosphatidylcholines on the Pharmacokinetics of Menatetrenone Incorporated in O/W Lipid Emulsions Prepared with Phosphatidylcholines and Soybean Oil in Rats.2004

    • 著者名/発表者名
      上田久美子
    • 雑誌名

      J.Pharm.Pharmacol 56・7

      ページ: 855-859

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2014-01-14  

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