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2006 年度 実績報告書

スタチン系薬物と脂質・ステロイド誘導体の閉用によるがん細胞の細胞死誘導

研究課題

研究課題/領域番号 16590131
研究機関神戸薬科大学

研究代表者

岩川 精吾  神戸薬科大学, 薬学部, 教授 (50168548)

研究分担者 上田 久美子  神戸薬科大学, 薬学部, 講師
平井 由華  神戸薬科大学, 薬学部, 助手 (00289042)
キーワードがん / メトキシエストラジオール / 細胞死 / 活性酸素 / スタチン / 脂肪酸
研究概要

40%酸素条件下、ヒト腎ガン細胞(ACHN、ACVB)を培養した場合、グルタチオンを低下させることにより、通常の20%酸素条件下における培養よりも、生存率の低下しやすいことを認めた。更に、エストロゲン代謝物の2-メトキシエストラジオールによる殺細胞効果は40%酸素条件下、増強されることを観察した。エストロゲン代謝物の2-メトキシエストラジオールとインドメタシンによるACHN、ACVBの細胞死について検討を行った。その結果、細胞内活性酸素レベルを上昇とともに生存率の低下を認め、腎ガン細胞では細胞内活性酸素レベルを上昇させることにより、生存率が低下しやすいことが示唆された。その成果の一部は第16回日本医療薬学年会(金沢)で発表を行った。
ACVBにおいてシンバスタチンの殺細胞効果は細胞内H_2O_2レベル上昇の及ぼす寄与は少なく、メバロン酸とゲラニルゲラニルピロリン酸の低下による影響が大きいことが推察された。また、ドコサヘキサエン酸(DHA)の殺細胞効果は細胞内H_2O_2レベルの上昇と、ファルネシルピロリン酸とゲラニルゲラニルピロリン酸の低下による影響が大きいことが推察された。その成果の一部は第16回日本医療薬学年会(金沢)で発表を行った。
ヒト肝ガン細胞(HepG2)、ヒト乳ガン細胞(MCF-7)に対する細胞生存性に及ぼす影響についてn-3系不飽和脂肪酸の含有率の高いO/W型脂質エマルションを用い検討を行った。その結果、MCF-7の細胞増殖がn-3系不飽和脂肪酸を含有するエマルションにより抑制された。そしてその抑制はエマルションの細胞内取り込み量に起因しないことを認めた。そして、エイコサペンタエン酸(EPA)の含有量の多いエマルションのヒト乳ガン細胞に対する細胞生存性に及ぼす影響には、細胞内脂質過酸化の関与することが示唆された。その成果の一部は日本薬学会第127会(富山)で発表を行った。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Effect of 2-methoxyestradiol, buthionine sulfoximine and hydrogen peroxide on the viability of renal carcinoma cell lines (ACHN and ACVB)2006

    • 著者名/発表者名
      平井 由華
    • 雑誌名

      Biol.Pharm.Bull. 29.5

      ページ: 1064-1067

  • [雑誌論文] Effect of glimepiride and glibenclamide ons-warfarin7-hydroxylation by human liver microsomes, recombinant human CYP2C9.1 and CYP2C9.32006

    • 著者名/発表者名
      岩川 精吾
    • 雑誌名

      Biol.Pharm.Bull. 29.9

      ページ: 1983-1985

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2014-01-14  

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