研究課題/領域番号 |
16590139
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
田中 重徳 金沢大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (60004660)
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研究分担者 |
中谷 壽男 金沢大学, 医学部, 教授 (60198124)
下川 隆 金沢大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (70302841)
宮本 賢作 金沢大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (70304582)
易 双勤 金沢大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (70334753)
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キーワード | ヒト / 脊椎動物 / 神経 / 血管 / 筋 / 形態 / 発生 / 再生 |
研究概要 |
体圧分散式エアマットレスにて固定を改善したヒト成体(献体)の腹部臓器と横隅膜を100%アルコール内で脱脂した後、アリザリンレッド含有アルコールに約5日間保存し、末梢神経を染色した。 その後、実体顕微鏡下で詳細に観察し、A2用紙にてスケッチを重ねた。その結果、体壁性の動・静脈と伴行神経が臍からの肝円索(残存)と肝鎌状間の中を走行して、肝臓・胆嚢に達し、内臓性の動・静脈と伴行神経と交通・吻合しているのが判明した。当該の交通・吻合形態はヒト胎児とジャコウネズミの成体においても確認された。この結果は肝臓・胆嚢と動・静脈と神経の形態形成に関する新たな発見であり、可及的に早く発表する予定である。 ヒト成体の心臓に分布する神経の形態に関しては精密な解剖が困難とされて来たが上記の方法を適用・解決することにより、心臓枝(迷走神経由来)と心臓神経(交感神経由来)の形態を解明することが出来た。 とりわけ心臓静脈門と心臓榊経との関係を詳細に解明することが出来た。 ジャコウネズミ成体と胚に関しては、血管にラッテックスを注入して標識した後に、抗NFP抗体を用いて全標本免疫染色を行い、分布神経形態形成過程を解明した。 その結果、ヒト成体の心臓枝と心臓神経の形態解明を進展させるデータを得た。 ジャコウネズミ成体の膵臓は前膵臓と後膵臓の区分が明瞭であり、形態形成解明に極めて有用である。この肝臓と膵臓に関して臨床学的観点から前膵臓と後膵臓の機能を解明した。Whole-body Vibrationがラット大腿骨骨密度に及ぼす影響について、pQCT法により検討した。 その結果、5週間のWBV刺激によりメスの大腿骨metaphisisの海綿骨骨密度が増大することが明らかとなった。
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