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2005 年度 実績報告書

分枝形態形成メカニズムの研究:上皮組織形態の多様性の理解を目指して

研究課題

研究課題/領域番号 16590151
研究機関北里大学

研究代表者

門谷 裕一  北里大学, 医学部, 講師 (10185887)

キーワード基底膜 / 唾液腺 / 分枝形態形成 / 電子顕微鏡 / シグナル伝達
研究概要

上皮系組織の発生では、上皮細胞集団基底側に分岐部が形成され、その結果生じた上皮集団基底の凸部が出芽・増殖するという分枝形態形成の過程がくり返される。上皮組織形態の多様性は、この分岐部形成と出芽形成のバランスにより創りだされる。種々の液性増殖因子と細胞外マトリックス成分を介した情報伝達系を介した上皮組織と間充織との相互作用がこの過程に深く関わる。平成17年度の研究では、ラミニンα5鎖由来の機能配列LVLFLNHGH(A5G77fペプチド),PI-3キナーゼ阻害剤(LY-294002)、FGF受容体1チロシンリン酸化阻害剤(SU-5402)をマウスの顎下腺と膵臓の器官培養系に添加する方法で、各シグナル系の阻害が上皮分枝形態形成に及ぼす影響をおもに形態学的手法で検討した。各阻害剤は、いずれも上皮分枝形態形成を阻害し、それぞれ特徴的な形態異常を引き起こす。しかしながら微細構造のレベルで異常な上皮構造形成の成因を明らかにするような特異構造を見いだすには至っていない。一部標本については還元オスミウムによる後固定法や急速凍結置換法を実施し形質膜のコントラストの強調操作を試みたものの明瞭な構造を見いだすには至っていない。その他、平成17年度実施予定の細胞骨格関連成分のホールマウント法による解析実験については、種々プローブの検討を行い、複数の基底膜成分については共焦点レーザー顕微鏡を用いてホールマウント蛍光色素染色が可能なことが判明し、現在、これらの解析を実施中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Salivary gland morphogenesis and basement membranes2005

    • 著者名/発表者名
      Y.Kadoya, S.Yamashina
    • 雑誌名

      Anatmical Science International 80

      ページ: 71-79

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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