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2004 年度 実績報告書

マウス腸管発生過程におけるSox17因子の機能的解析

研究課題

研究課題/領域番号 16590152
研究機関杏林大学

研究代表者

金井 正美  杏林大学, 医学部, 助手 (70321883)

研究分担者 米川 博通  東京都医学研究機構, 東京都臨床医学研究所, 副所長 (30142110)
キーワード内胚葉 / マウス / Sox17因子 / 腸管形成
研究概要

本研究課題では、Sox17遺伝子ノックアウトマウス、およびSox17欠損あるいは高発現ES細胞を材料とし、DNAチップを用いた大規模のサブトラクションを行い、マウス内胚葉分化、腸管発生過程に関わる遺伝子群を網羅的に単離、同定を行うことを目的としている。Sox17欠損ES細胞株は既に単離しており、キメラマウス解析により胎子内胚葉、腸管形成への分化能が欠損していることを確認している。Sox17高発現ES細胞株に関しては、マウスβ-actinプロモーターをSox17遺伝子の5'-noncoding領域の上流に組み込んだ発現ベクターを既に作製しており(actin-p/Sox17)、当初はこのactin-p/Spx17をpgk/neoベクターと共にES細胞に導入し、G418による選別を行う予定であったが、本年度はTet-offで遺伝子の一過性誘導が可能なES細胞(理研、丹羽氏より分与)にSox17を挿入し、高発現細胞株が単離出来たのでTet-off/ES/Sox17での解析を優先した。高発現株とコントロール株間でのSox17の発現による、分化程度の相違を調べる為に、ES細胞のdroplet cultureにて経時的に培養した後に、EM包埋、厚切り切片を作製し、形態学的差異を調べた。得られたSox17-高発現ES細胞のembryonic bodyの表層はvisceral endoderm(胚体外内胚葉)様のcuboidalな細胞で周囲が囲まれ、又microvilliの発達など、形態学上、胚体外内胚葉を呈した。Sox17ノックアウトマウスでは、Sox7遺伝子との機能相補により、表現系が胚性内胚葉に限局していたものの、初期発生過程では、Sox17遺伝子は胚体外内胚葉に強く発現しており、これらの結果は、Sox17の発現が胚体外内胚葉分化に必須であることを示唆するものであった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Influence on spatiotemporal patterns of a male-specific Sox9 activation by ectopic Sry expression during early phases of testis differentiation in mice.2005

    • 著者名/発表者名
      Kidokoro T. et al.
    • 雑誌名

      Dev Biol. 278

      ページ: 511-525

  • [雑誌論文] Conditional activation of RhoAsuppress the epithelial to mesenchymal transition at the prim itive streak during mouse gastrulation.2004

    • 著者名/発表者名
      Fuse T.et ai.
    • 雑誌名

      Biochem.Biophys.Res.Commun 318

      ページ: 655-672

  • [雑誌論文] A close correlation in the expression patterns of Af-6aand Usp9x in sertoli and granulosa cells of mouse testis and ovary.2004

    • 著者名/発表者名
      Sato T.et al.
    • 雑誌名

      Reproduction 128

      ページ: 538-594

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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