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2006 年度 実績報告書

概日リズム中枢細胞の光同調-視交叉上核における各種伝達物質の機能

研究課題

研究課題/領域番号 16590178
研究機関獨協医科大学

研究代表者

渡辺 和人  獨協医科大学, 医学部, 助教授 (80146167)

キーワード視交叉上核 / 概日リズム / 培養 / バゾプレッシン / VIP / 光刺激 / 位相変化 / 同調
研究概要

1.VIP細胞による視交叉上核全体の統御
昨年度に引き続き、視交叉上核の、吻側と尾側のリズムの周期の違いについて調べた結果、VIP陽性領域の割合が小さい切片では周期が短いこと、VIP陽性領域を含む切片でもVIPアンタゴニストを連続投与することにより周期が短くなることがわかった。これらの一連の結果から、中央部腹側に局在するVIP細胞が視交叉上核全体のリズムを決定していることが示唆された。(論文再投稿中)
2.腹側から背側への光情報伝達の阻害
昨年度に引き続き、網膜視床下部経路における光情報の伝達物質であるグルタミン酸のアゴニストの投与による位相変化は、GABAアンタゴニストの投与によっては抑制されないが、VIPのアンタゴニストの投与によって抑制されることを確認した。光情報の伝達は網膜から腹側へはグルタミン酸、腹側から背側へはVIPを介して行われていることを示唆する。
(2006年6月10^<th> Meeting Society for Research on Biological Rhythmsで発表)
3.興奮性アミノ酸による位相変化の、視交叉上核の部位による違い
腹側部と背側部を切断、または分離して興奮性アミノ酸に対する応答の違いを見ているが、まだクリアーな結果は得られていない。
4.腹側、背側それぞれの独立したリズムの検出
背側に特徴的なAVP分泌リズムに加えて、腹側に特徴的なVIP分泌のリズムの有無、背側との違い、伝達物質に対する反応性を調べるために、高感度のRIAに使用できる抗VIP抗体を入手した。現在測定条件を検討中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 図書 (1件)

  • [図書] 時間生物学事典

    • 著者名/発表者名
      渡辺 和人
    • 出版者
      朝倉書店

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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