研究課題
データベースよりヒトLPA_4受容体(別名p2y9/GPR23)と相同性が高い(98.1%)マウスオルソログをPCRでクローニングした。このDNAを発現ベクターに組み込み、内在性LPA受容体を持たないRH7777細胞に一過性発現させた。この細胞を破砕後、超遠心により膜画分を調製した。この膜画分をトリチウムラベルした1-オレオイル-LPAと結合させ、今回得られたマウスオルソログがLPAと特異的に結合することを確認した(Kd=31.3nM, Bmax=59.5pmol/mgタンパク質)。マウスLPA_4受容体mRNAの発現分布を解析するために、マウス各種臓器から抽出したポリ(A^+)RNAをノーザンハイブリダイゼーションで解析した。その結果、雄性生殖器の精巣ではほとんど発現が認められなかったのとは対照的に、卵巣、子宮、胎盤など雌性生殖器での発現が高いことが明らかになった。一方、発生期の脳に焦点を絞ってマウスLPA_4受容体mRNAの発現の時期的な変化をE12以降で調べたところ、E12での発現が最も高く、それ以降は日を追う毎に急激に発現レベルが低下しくことが明らかになった。ペプチド抗原をもとにしてマウスLPA_4受容体に対するウサギポリクローナル抗体を作製した。これを用いて組織化学的解析を行う予定である。LPA_4受容体欠損マウスを作製するためのターゲティングベクターを、マウスゲノムDNAのBACライブラリーをもとに作製した。現在、相同組換えを起こしたES細胞をスクリーニング中である。
すべて 2005 2004
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