研究概要 |
ジアシルグリセロールキナーゼ(DGK)アイソザイムの機能について成果を得た。DGKγがRac-1の上流の調節因子であり、その触媒活性によりLamellipodia形成を抑制することを発見した(JBC279)。また、DGKδ1のPHドメインのPKCによるリン酸化と酵素の表面膜移行の関連を明らかにした(BJ382)。山形大後藤研との共同研究により、DGKιのスプライス変異体の存在を発見し、その性質を明らかにした(JBC279)。さらに、ラット肺成熟過程における、DGKアイソザイムの発現パターンを調べた(AJP, in press)。LPP(脂質ホスファターゼ)については、阪大目加田研との共同研究で、卵巣がん細胞にLPPを発現させると、LPAによるEGF受容体のトランス活性化が著名に抑制されることを発見した(Cancer Res.64)。
|