RasとRa1の下流に存在してレセプターのエンドサイトーシスや小胞輸送に関与すると推定される蛋白質POB1の機能を明らかにするため酵母Two-hybrid法によりPOBに結合すると推定された蛋白質、Eps15結合タンパク質Endophilin=SH3GL2、SNAP25結合タンパク質Snapin、アダプタータンパク質Ese2/IntersectinならびにSH3yl1の、POB1との結合定数をRalBPlを対照として測定した。蛋白質全長ないしTwo-hybrid法によって単離された断片より大きな断片を、ヒト胎児脳cDNAライブラリーより再クローニングして大腸菌に発現精製し、POB1を固定化したチップに対する結合を分子間相互作用解析装置(BIACORE X)を使用して測定して得られた結合定数以下に示す。 RalBP1(positive control):0.8n M ; SH3GL2=Endophilin:0.46uM ; Snapin:9.7uM ; Ese2:0.98uM ; SH3y11:3.04nM これらの結果からSH3GL2、SnapinならびにEse2は生体内でPOB1と直接相互作用するとは考えにくくSH3yl1は生理的に直接相互作用していることが強く示唆された。Amphyphisin2、TOMIL/SRCASM、Hrs、ベンゾジアゼピン受容体Pap7について解析を続行しつつ、SH3GL2、SnapinならびにEse2発現細胞株の樹立を行っている。
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