研究概要 |
1.新しい菌属・菌種同定の系の確立 菌種レベルでのプローブの作製を試みた。すでにPasteur研究所のDr.JP LatgeらにA.fumigatus特異的レトロトランスポゾンをクローニングしたプラスミドを分与を受けた。更に、A.flavusについては、米国United States Department of Agriculture(USDA)、Dr.McAlpin CEより、プラスミドの供与を受けている。A.fumigatusおよびA.flavus特異的にプローブについては、すでに設計を終わらせた。A.terreusについても設計済みである。Candida特異的菌種については次年度の課題とする。 2.感染動物臓器切片の作製 エンドキサン処理マウス(100mg/kg/day)に、Candida albicans、Aspergillus fumigatus、A.terreus, A.nidulans、Penicillium citrinum、Fusarium solani、Pseudoalleschria boydii、Scedosporium apiospermum、Rhizopus oryzae、Mucor racemoususを静脈投与し、1週間後に腎臓を処理し、パラフィン切片を得た。 3.in situ法での各プローブの特異性の解析 プローブの標識はdigoxigenin(DIG)標識dUTPを用いてPCR法により作成した。in situの分子生物学的手法のうち、主にin situ hybridization(ISH)法、すなわち、標識プローブを用いて、ハイブリダイゼイションを行った。今回、A.fumigatus特異的プローブについては特異性が確認できた。A.flavusについてもほぼ適当な条件が整った。
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