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2004 年度 実績報告書

腫瘍抗原の同定と抗原に対する宿主免疫反応動態の解析

研究課題

研究課題/領域番号 16590315
研究機関岡山大学

研究代表者

上中 明子  岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (50273967)

キーワード腫瘍抗原 / 細胞傷害性T細胞(CTL) / エリスポトクローニング / 腎癌 / 肺癌 / Meth A / RL male 1
研究概要

1.がん特異的CTL認識抗原の同定
(1)マウスモデル系でのがん抗原の同定
マウスモデルにおける免疫反応動態の解析のために、これまでに、マウス線維肉腫Meth Aに対する細胞傷害性T細胞(CTL)認識抗原Rampを同定した。さらに、よりドミナントな抗原検索を目的として、新たにCTLクローンを樹立し、CTLの反応はH-2D^d拘束性であることを明らかにした。抗原の同定のためのエリスポットクローニング用として、2x10^7個の腫瘍細胞からmRNAを採取し、cDNAを得、発現ベクターpcDNA3.1に組み込みライブラリーを作成した。
(2)ヒト自家がん特異的CTL認識抗原の同定
腎癌
ヒト腎癌CTL認識抗原の検索のためのCTLの樹立を目的とし、患者腹水より得たCD8陽性T細胞を腫瘍細胞で2回刺激培養し、IFNγ産生を指標とした1次スクリーニングの結果、特異反応性CD8T細胞の存在が確認された。
肺癌
肺癌特異的CTLクローン(OU-LU-26)を用いたCTL認識がん抗原遺伝子のクローニング
患者胸水より樹立されたCTLは、HLA抗体を用いた阻止試験、および、他の肺癌細胞との反応性の検討から、HLA-A24拘束性にOU-LU-26を特異的に認識していることが明らかになった。培養肺癌細胞OU-LU-26株2x10^7個の細胞から採取したmRNAからcDNAを得、発現ベクターpcDNA3.1に組み込みライブラリーを作成した。293T細胞にHLA-A24遺伝子およびライブラリー遺伝子をリポフェクション法で導入し、1次、2次とIFNγエリスポットクローニングを進めている。
2.マウス腫瘍モデルでの免疫反応動態の解析
マウス白血病RL male 1のCTL認識抗原RL-Akt蛋白を免疫したマウス脾細胞よりRL-Akt特異的CD4T細胞株を樹立した。特異的CD4T細胞株の反応エピトープの同定、および抗腫瘍免疫誘導能について解析を進めている.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] Analysis of CD8 T-cell response by IFNgamma ELISPOT and H-2L(d)/pRLla tetramer assays in pRL1a multiple antigen peptide-immunized and RL male 1-bearing BALB/c and (BALB/c x C57BL/6)F(1) mice.2004

    • 著者名/発表者名
      Itsuo Takada
    • 雑誌名

      Cancer Sci.ence 95・3

      ページ: 254-259

  • [雑誌論文] Inhibition of RL male 1 tumor growth in BALB/c mice by introduction of the RLakt gene coding for antigen recognized by cytotoxic T-lyrnphocytes and the GM-CSF gene by in vive electroporation.2004

    • 著者名/発表者名
      Motoyuki Tanaka
    • 雑誌名

      Cancer Sci.ence 95・2

      ページ: 154-159

  • [図書] タンパク質研究のための抗体実験マニュアル(高津 聖志/三宅 健介/山元 弘/瀧 伸介/編)2004

    • 著者名/発表者名
      上中 明子
    • 総ページ数
      194
    • 出版者
      羊土社
  • [図書] 免疫学的プロトコール(中内 啓光/編)2004

    • 著者名/発表者名
      田中志幸
    • 総ページ数
      243
    • 出版者
      羊土社

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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