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2004 年度 実績報告書

リン酸化脱リン酸化の14-3-3蛋白質によるトリパノソーマ特異的調節は治療の標的

研究課題

研究課題/領域番号 16590350
研究機関久留米大学

研究代表者

福間 利英  久留米大学, 医学部, 教授 (90125146)

研究分担者 井上 雅広  久留米大学, 医学部, 講師 (00232562)
キーワードTrypanosoma brucei / 14-3-3 / RNAi / cytekinesis / cell cycle
研究概要

Trypanosoma brucei(Tb)の14-3-3蛋白質について,2つのアイソタイプI, IIのcDNAをクローンしていたが,それらはそれぞれヒトの14-3-3蛋白質(9つのアイソタイプがある)のうちτとアミノ酸配列上,47,50の相同性があった。N末から順にα1〜α9のα-helixの部分があり,その部分の保存性を始めとして,重要と思われるドメイン構造の部分とか,親・疎水性の性質についても保存されていた。I, IIいずれも,Tb細胞内に1〜2×10^6分子が発現されており,我々が開発したプラスミドベクターpQuadraを利用してRNAiによるノックダウンをすると,血流型(BS)もプロサイクリック型(PC)も変形し増殖できなくなった。ノックダウンの影響はPCよりBSFに早期に現れ,複数の核やキネトプラスト,そして鞭毛を有する虫体が集積して,細胞分裂が遂行されないと考えられた。細胞形態と分裂の進む経過を詳細に解析した。それにより核でのG2-M移行,細胞でのM-G1移行が阻害されている結果を得た。またTbの運動や分裂機構にも関係している結果を得た。protein phosphataseとの関連からみると,その阻害剤であるオカダ酸添加の効果よりも14-3-3ノックダウン効果の方が大である。そのことからすると,protein phosphatase以外にもこの変化に関連した経路などを考慮する必要が生じた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Ancient protozoan, Trypanosoma brucei 14-3-3 molecules regulate motility, cytokinesis and cell cycle2005

    • 著者名/発表者名
      Masahiro Inoue, et al.
    • 雑誌名

      J.Biol.Chem. (in press)

  • [雑誌論文] In vitro toxicity of palladium(II) and gold(III) porphyrins and their aqueous metal ion counterparts on Trypanosoma brucei brucei growth.2004

    • 著者名/発表者名
      Elvis Nyarko, et al.
    • 雑誌名

      Chemico-Biological Interactions 148

      ページ: 19-25

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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