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2005 年度 実績報告書

病原性酵母Candida glabrataにおけるin vivo必須遺伝子の探索

研究課題

研究課題/領域番号 16590353
研究機関千葉大学

研究代表者

知花 博治  千葉大学, 真菌医学研究センター, 助教授 (30333488)

キーワードゲノム創薬 / 遺伝子組換え / 分子標的 / 日和見感染 / 深在性真菌症
研究概要

病原真菌カンジダはエイズや免疫抑制剤等の投与によって免疫力の低下した患者に対して重篤な深在性感染症を起こすため問題となっている。我々はカンジダについてゲノムワイドな研究を進め生物学的に深く理解することにより優れた抗真菌薬標的遺伝子の開発を目指している。カンジダ属のうち患者から最も高頻度で分離されるのはCandida albicansであり,次にC.glabrataである。最近C.glabrataの症例が、増加傾向にあり特に問題となっている。C.glabrataは、分子分類学的にパン酵母(Saccharomyces cerevisiae)に近縁であり、S.cerevisiaeにおいて蓄積されたゲノム情報等の膨大は基礎研究データと比較することによりC.glabrataにおける病原性解明と抗真菌薬の開発を進めている。本年度はロングオリゴDNAをPCRプライマーとして用いることにより制御型プロモーターを含むDNAカセットをPCR法によって作製した。前年度のサブクローニング法によるDNAカセットの作製に比べて、大幅な効率アップとなった。そのPCR産物を用いてC.glabrataに形質転換を行ない、制御型プロモーターを挿入した組換え株を120遺伝子について作製した。しかし、C.glabrataでは、相同組換えによる遺伝子のターゲティング効率が低く、組換え株の作製には未だ、多くの労力を必要とする。ゲノムワイドな解析を進めるためには、これを改善するため今年度は、高い効率で組換え株の作製を実現することができるC.glabrataの新しい宿主ベクター系を構築した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Effect of the Major Repeat Sequence on Chromosome Loss in Candida albicans2005

    • 著者名/発表者名
      PR Lephart, H Chibana, PT Magee
    • 雑誌名

      Eukaryotic Cell 4(4)

      ページ: 733-741

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Sequence finishing and gene mapping for Candida albicans Chromosome 7, and syntenic analysis against Saccharomyces cerevisiae genome2005

    • 著者名/発表者名
      H Chibana, N Oka, H Nakayama, T Aoyama, BB Magee, P.T.Magee, Y Mikami
    • 雑誌名

      Genetics 170(4)

      ページ: 1525-1537

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [雑誌論文] A mutation in IRO1 tightly linked with URA3 gene reduces virulence of Candida albicans2005

    • 著者名/発表者名
      H Chibana, J Uno, N Oka, Y Mikami
    • 雑誌名

      Microbiol Immunol 49(10),

      ページ: 937-939

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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