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2004 年度 実績報告書

胚中心におけるBAFF/BLySとCD19によるB細胞の相乗的活性化機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 16590410
研究機関獨協医科大学

研究代表者

小端 哲二  獨協医科大学, 医学部, 教授 (10205445)

研究分担者 小嶋 英史  獨協医科大学, 医学部, 講師 (40322408)
櫻井 大祐  獨協医科大学, 医学部, 助手 (30382964)
キーワードBAFF / BLyS / CD19 / CD21 / B細胞選択 / 胚中心 / 濾胞樹状細胞 / 共刺激 / チロシン・リン酸化
研究概要

免疫応答の主要なエフェクター機構である抗体産生系では、B細胞が抗原認識後、細胞死に陥ることなく活性化し抗体産生細胞や記憶B細胞に分化成熟する。これらの過程は種々の分子によって制御されている。NFファミリー分子の一つであるBAFF(B cell activating factor from the TNF famiy)、別名BLyS (B lymphocyte stimulator)は、抗原提示細胞由来の新規B細胞共刺激分子として注目されており、T細胞非依存性にB細胞の活性化、分化、生存を制御している。本研究ではBAFF分子のヒト免疫系における機能を明らかにすることを目的に、抗ヒトBAFF単クローン抗体を作製し、BAFF分子を発現する細胞の同定と抗原刺激下BAFF分子の補助刺激によるB細胞応答能を、CD19/CD21 B細胞補助受容体複合体との関係から解析した。その結果、1)ヒトリンパ節胚中心に存在する濾胞樹状細胞はBAFF分子を豊富に発現していた。2)B細胞抗原受容体刺激によるCD19分子のチロシン・リン酸化をBAFF分子は増強した。3)CD19分子との共刺激下、BAFF分子はB細胞増殖ならびに抗体産生を増強した。以上の結果より、BAFF分子は胚中心におけるB細胞選択にB細胞補助受容体複合体とともに重要な役割を果たしていることが明らかとなった。BAFF分子は自己免疫疾患やB細胞性腫瘍の発症との関連性も指摘されている。本研究成果はB細胞応答異常のみられる免疫病の人為的制御のための基盤的データとなり、BA肝が抗体医薬を含めた新たな創薬開発の際の標的分子となる可能を示唆している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] BAFF/BLyS can potentiate B-cell selection with the B-cell coreceptor complex2004

    • 著者名/発表者名
      Hidenori Hase
    • 雑誌名

      Blood 103・6

      ページ: 2257-2265

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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