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2004 年度 実績報告書

IL-2、IL-4およびICOSによる2型ヘルパーT細胞分化誘導機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 16590412
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

八木 淳二  東京女子医科大学, 医学部, 講師 (70182300)

研究分担者 内山 竹彦  東京女子医科大学, 医学部, 教授 (00050550)
今西 健一  東京女子医科大学, 医学部, 助教授 (20132920)
有村 裕  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (10281677)
キーワードICOS / Co-stimulation / LAT
研究概要

CD28分子の細胞内領域には、YxxM、YxNx、PxxPモチーフが存在し、多数のシグナル伝達分子が会合し多様なシグナルが伝達される。一方、ICOS分子の細胞内領域には、YxxMのみが存在する。しかしながら、両者の機能は、質的ないし強弱の差は認めつつも同様に多様であることが知られている。本年度は、ICOS分子からのシグナル伝達を詳細に解析することで、この疑問を解決し、ICOS補助刺激の機能発現を誘導するシグナル伝達経路の解明を目指した。その結果、抗ICOS抗体は、抗CD3抗体の非存在下で単独刺激しても様々な細胞内シグナルが入ることが観察された。一方、抗CD28抗体の単独刺激ではシグナルが入らず、TCR/CD3からのシグナルが必要であった。レトロウイルスを用いてICOSとCD28をB細胞株WEHI-231に導入しても同じ効果が観察された。用いた抗ICOS抗体が、すでに報告されているようなCD28の特別のエピトープと同等の部位を認識しているかは今のところ不明である。抗ICOS刺激では、約38kDaの分子のチロシンリン酸化が認められ、この分子は、免疫沈降の結果からアダプター分子LATであることが示唆された。抗CD3抗体存在下でそのリン酸化レベルは増強した。さらに、ショ糖密度勾配遠心の結果から、ICOSとCD28はともに細胞膜のラフト画分の外に局在していたが、ICOS、CD28とLATとの距離および位置関係に明確な差違は認められなかった。MBCDを用いて細胞膜のラフト画分を壊してもICOSによるLATのリン酸化に影響は見られなかった。以上の結果から、ICOSは、LATを介して幅広いシグナルを送り、多様な機能を発揮している可能性が示唆された。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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