研究課題
1)問題発見解決能力評価の電子化:前年度末に実施した問題発見解決能力電子評価システムの実証試験結果をまとめた。医学部1年生と2年生で実施した結果、2年生では事例を読んで問題点を抽出する力および広い領域に問題点を発見できる能力が高いことを明らかにした(第37回日本医学教育学会大会で報告)。前年度に実施した評価システムの脆弱性(多人数の同時アクセスに対するサーバーの処理)を改良し、平成18年1月と2月に再度実証実験を行い、今回はシステム作動の問題なかった。2)臨床推論能力評価の電子化:前年度は市販のオンラインテスティングシステム(Perception)をベースとした、臨床判断の電子評価システムプロトタイプを作成した。市販システムは作動が確実であるが、今回の臨床判断で求める除外能力(明らかに違うことを除外する能力)、重み付け選択能力(問題点、解決法で重要度を判断する能力)などの評価機能を付与できないことが明らかになった。本年度は試験ソフトウエアを自作した。その中で実際の臨床で行う、除外診断、重点的な情報収集などの能力が評価できるようにした。2月下旬に第4学年に対して実証実験を行い、平成18年度に改良を加える。3)共用試験医学系CBT新形式問題の作成と実施:前年度実施した結果を評価した。平均点は五肢択一問題よりも高かった。本年度は臨床推論能力電子評価結果と共用試験CBT新形式問題の採点結果を比較した。
すべて 2005
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Teach.Learn.Med 17
ページ: 136-141
医学教育 36
ページ: 11-16