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2005 年度 実績報告書

C末端近傍に新らたなアミノ酸変異を生じた凝固第IX因子欠乏症の分泌機構に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16590452
研究機関信州大学

研究代表者

高宮 脩  信州大学, 医学部, 教授 (50216785)

キーワード第XI因子 / 分泌異常 / カルボキシ-末端 / 遺伝子組み換え
研究概要

変異型EXIの分泌異常機構について検討した。また、報告されたFXIの結晶構造によるdatabaseをもちいてCPグラフィックスによる変異FXIの構造を解析した。
正常肝臓由来のcDNAより制限酵素部位を付加したFXI cDNAを作成した。患者に見い出したArgを含め、wild typeのFXI分子599位のTrpと異なった性状を有するGly、Glu、Pheに各々置換した変異型FXIを発現させるためにFXI599位変異型遺伝子/pcDNA3.1Zeoおよび野生型FXI遺伝子/pcDNA3.1Zeoを作成した。これらのFXI遺伝子発現ベクター用いてCOS-1細胞で野生型および変異型FXIを一過性発現させた。変異型FXIは培養液中には分泌しなかったが細胞中のFXIagは野生型の60〜70%であった。また、CHO-K1による安定株を確立した。Gene transcriptionおよびmRNA processingを確認するため、mRNAを定量したが、変異型は野生型FXIとほとんど差異はなかった。SDS-PAGEで変異型FXIは野生型と同様に160Kdaに1本のバンドを出現した。免疫蛍光染色法ではFXIArg599は細胞全体に瀰漫性に存在したが、野生型FXIは核周辺部に局在した。Metabolic labeling studiesでFXIArg599は野生型に比べて、生合成が遅延するものと考えられた。Tunicamycin、Castanosperin、Nojirimycin阻害は野生型FXIとほとんど差異はなかったが、Berfeldin A、Lactacystin、Leupeptin阻害は野生型FXIに比して減少した。変異型FXIはERでのprocessingは問題がないものの、pregolgiならびにpostgolgiで変異型XI因子は処理され細胞外への分泌が抑制されているものと考えられた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Factor XI deficiency with a novel homozygous mutation Trp599Arg near the C-terminal region2005

    • 著者名/発表者名
      Takamiya O, Machida S, Yamamoto M
    • 雑誌名

      Haematolgica 90

      ページ: 999-1001

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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