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2004 年度 実績報告書

ヒト唾液中に発見した新規内因性ブファリン異性体の臨床検査医学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 16590467
研究機関関西医科大学

研究代表者

小宮山 豊  関西医科大学, 医学部, 講師 (40140264)

研究分担者 高橋 伯夫  関西医科大学, 医学部, 教授 (80094431)
キーワード内因性ジギタリス様物質 / ブファリン / テロシノブフォトキシン / 副腎皮質 / 副腎髄質 / ブファジエノライド
研究概要

本研究は、Na^+,K^+-ATPaseの生体内モジュレーターである内因性ジギタリス様物質の病態検査学的解析の一環である。本年度は、ヒト唾液およびこれまでの申請者らの研究で明らかにしてきた内因性ジギタリス様物質の産生分泌臓器と考えられる副腎髄質と副腎皮質をも考慮し、ラット副腎髄質由来の細胞株のPC12とマウス副腎皮質由来の細胞株Y-1の両細胞培養系を用いて、新たに発見したブファリン異性体を含むブファジエノライド類を免疫化学的かつ質量分析的に解析できた。まず、すでに報告しているマリノブファギンの2水素付加体であるテロシノブファギンなど様々なブファジエノライドを検出する能力を有するモノクローナル抗体を作成し、上記2種細胞培養上清に存在するブファジエノライドを検索した所、ブファリン/ブファリン異性体が存在することを認め、さらにテロシノブファギンのアルギニン-スベロイル-エステルを新たに発見した。これらの培養系での結果は血清を含む培地はもちろん無血清培地でも得られることを確認した。さらに本物質は本研究のターゲットである唾液中にも存在した。さて、本物質の性質について文献的に検索すると、ガマ類の唾液腺や皮膚の毒腺に大量に含まれ、エステル結合が切断したテロシノブファギンの前駆物質/分泌貯蔵物質との考え方ができる。これらの結果から、ヒト唾液や血液中には、従来、我々や米国のBagrovが発見同定してきたよりさらに多種類のブファジエノライドが複数存在すること、これらの物質の分泌・合成には副腎髄質あるいは皮質が関わっていることが今年度明らかとなった。さらにこれらの考え方周辺に関する最近の知見をまとめたNa^+,K^+-ATPaseの生体内モジュレーターと病態に関する総論を発表した(11に記載)。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 特集 イオンチャンネルと循環器疾患Na+,K+-ATPaseと循環器疾患2004

    • 著者名/発表者名
      小宮山豊, 他
    • 雑誌名

      臨床化学 33

      ページ: 119-125

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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