研究課題/領域番号 |
16590492
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研究機関 | 産業医科大学 |
研究代表者 |
小山 倫浩 産業医科大学, 医学部, 助教授 (00309965)
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研究分担者 |
川本 俊弘 産業医科大学, 医学部, 教授 (60177748)
杉尾 賢二 産業医科大学, 医学部, 助教授 (70235927)
一瀬 豊日 産業医科大学, 医学部, 助手 (80341494)
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キーワード | lung cancer / CytochromeP450 / tumor marker |
研究概要 |
【背景と日的】チトクロームP450代謝酵素(CYP)はステロイドなどの内因性化学物質の合成・分解や外因性化学物質の代謝・排泄に関与し、薬物代謝の主な経路を担っている。CYPは肝臓などの正常臓器のみならず肺癌でも発現していることが指摘されている。しかし、肺癌中のCYP発現に関して系統的な研究は報告されておらず、肺癌中のCYP発現に関して社会的・医学的に応用されていない。今回、肺癌中のCYP発現を明らかにし、肺癌中にCYPが発現することを応用して、肺癌を早期に診断する方法を開発する。 【対象と方法】(1)約100例の肺癌切除例を対象としてHE染色と、CYP3A、CYP2E1、CYP2A6の免疫組織化学染色を行い臨床病理学的に検討する。(2)臨床病理学的に検討した症例のうち、約20例の肺癌凍結標本からチトクローム分画を抽出して、ウエスタンブロッティング法によりCYP発現を検出する。(3)臨床病理学的に検討した症例のうち、約20例の肺癌凍結標本からmRNAを抽出し、RNAレベルのCYP発現量の検出を行う。 【結果】(1)78例の肺癌切除例のCYP3A、CYP2E1、CYP2A6の免疫組織化学染色が終了し、臨床病理学的に解析中である。(2)4例の肺癌凍結標本からチトクローム分画を抽出して、ウエスタンブロッティング法によりCYP発現を検出した。(3)4例の肺癌凍結標本からmRNAを抽出し、RNAレベルのCYP発現量の検出を行った。現在、(2)(3)の結果と免疫組織化学染色結果と比較検討中である。
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