• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2005 年度 実績報告書

児童・思春期における健康リスク行動の実態と防止に関する地域共同研究

研究課題

研究課題/領域番号 16590502
研究機関鳥取大学

研究代表者

祝部 大輔  鳥取大学, 医学部, 講師 (40135877)

研究分担者 吉岡 伸一  鳥取大学, 医学部, 助教授 (00191544)
松本 健治  鳥取大学, 地域学部, 教授 (10073694)
國土 将平  鳥取大学, 地域学部, 助教授 (10241803)
キーワード調査 / 飲酒 / 喫煙 / 薬物乱用 / 規範意識 / 拒否的態度 / 生活環境
研究概要

今後の飲酒・喫煙・薬物乱用防止教育に生かしていくことを目的として,鳥取県内の中学校10校(2,635人)と高等学校11校(3,898人)の生徒を対象に,飲酒・喫煙・薬物乱用に関する調査を無記名自己記入式質問紙法により実施した.
自己効力感,規範意識,友人は相互に関連性が見られ,自己効力感の高い者は友人関係が良好であり,規範意識も高い傾向であることが示唆された.喫煙と飲酒は関連性が強く,規範意識は喫煙行動と飲酒行動に強い影響を与えていることが明らかとなった.しかし,規範意識,勧誘に対する意識(拒否的な態度)において,飲酒,喫煙,薬物乱用の学年別の回答パターンは異なっていた.すなわち薬物乱用は,身体への影響が大きく,反社会的な行動であることを生徒は理解していて,規範意識,拒否的な態度は薬物乱用が最も高く,次いで喫煙,飲酒の順であった.飲酒の場合,「見つからなければしてもよい」という回答が,学年が上がるに従って増加し,高3の男子で60%,高3の女子で54%にみられた.「勧められたらどうしますか」という質問に対して,「してしまうかもしれない」,「一緒になってする」という回答が増加し,高3では上位を占めていた.喫煙については,勧められたら「一緒になって喫煙する」という回答が,学年が上がるに従って増加した.飲酒や喫煙,薬物乱用といった問題行動に関しては,規範意識の欠如,親の意見や家庭環境の容認的態度が問題行動を引き起こす重要な役割をしていることが明らかとなり,小学校からの保護者を含めた社会環境全体に対する問題行動の予防対策を強化することにより,未成年者に対するより効果的な飲酒,喫煙,さらに薬物乱用の予防が期待できると考えられる.

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (6件)

  • [雑誌論文] 中・高校生の飲酒に関する知識と意識2006

    • 著者名/発表者名
      祝部大輔
    • 雑誌名

      思春期学 24巻・第1号

      ページ: 184-192

  • [雑誌論文] 中・高校生の薬物乱用に関する知識と意識2006

    • 著者名/発表者名
      祝部大輔
    • 雑誌名

      思春期学 24巻・第1号

      ページ: 211-220

  • [雑誌論文] 中・高校生の喫煙に関する知識と意識について2005

    • 著者名/発表者名
      祝部大輔
    • 雑誌名

      第15回日本医療薬学会年回 講演要旨集

      ページ: 423

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 中・高校生の喫煙に関する知識と意識2005

    • 著者名/発表者名
      祝部大輔
    • 雑誌名

      思春期学 23巻・第4号

      ページ: 411-418

  • [雑誌論文] 中・高校生の薬物乱用に関する知識と意識について2005

    • 著者名/発表者名
      祝部大輔
    • 雑誌名

      第24回日本思春期学会 総会学術集会 抄録集

      ページ: 140

  • [雑誌論文] 鳥取県中高生の自己効力観と健康問題行動・規範意識との関連2005

    • 著者名/発表者名
      國土将平
    • 雑誌名

      学校保健研究 47・suppl.

      ページ: 546-547

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi