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2004 年度 実績報告書

療養型病床群・精神病院における疥癬の疫学調査

研究課題

研究課題/領域番号 16590506
研究機関福島県立医科大学

研究代表者

牧上 久仁子  福島県立医科大学, 医学部・公衆衛生学講座, 助手 (90238882)

研究分担者 安村 誠司  福島県立医科大学, 医学部・公衆衛生学講座, 教授 (50220158)
石井 則久  国立感染症研究所, ハンセン病研究センター・生体防御部, 部長 (50159670)
キーワード疥癬 / 精神科病院 / 療養病床 / 院内感染 / 感染症予防 / 疫学
研究概要

疥癬の発生状況を把握するために、日本療養病床協会の全会員施設と日本精神科病院協会の全会員施設計1795施設を対象に、(1)疥癬患者の発生状況(弧発か集団発生か)、(2)疥癬の診断方法、(3)治療方法、(4)予防措置、(5)疥癬対策で困っていること(自由記述)について、自記式調査票による調査を行った。
738施設より回答があり.(有効回答率41.1%)。うち331施設(回答数の45.3%)が平成16年の1年間に患者または職員に疥癬発症者がいたと回答した。同時期に疥癬集団発生(2ヶ月間に2人以上の疥癬患者発生)があったと回答した施設は159施設(21.6%)であった。感染力が強く、感染源として対策上重要な角化型疥癬が発生した施設は51施設(6.9%)であった。
疥癬の診断方法は「患者の皮膚からヒゼンダニを検出し診断した」という回答が288施設あった一方で、「虫体・虫卵の検出を行わず疥癬と診断した」施設が87あった。「早期診断早期治療できた」とする施設が251施設あった一方で、「診断が遅れ対策がうまくいかなかった」とする施設が165施設あり、疥癬対策に困難を感じている施設が多いことが伺われた。
標準的な治療法を決めていると回答したのは615施設であった。使用薬剤(複数回答)を頻度の多い順にあげると、クロタミトン:588施設、ムトーハップ:403施設、γ-BHC:311施設、イオウ軟膏:144施設、イベルメクチン:104施設であった。
732施設が疥癬予防のために対策をとっていると回答し、疥癬対策マニュアルがある施設は576施設だった。疥癬予防のための対策を取っているかと問うたところ、とくに対策を行っていないと答えた施設は、患者が入院する時点で222施設、患者の入院中には101施設のみであった。疥癬予防策としては「患者の皮膚の観察」を挙げた施設が最も多かった。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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