研究課題/領域番号 |
16590512
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
吉村 典子 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (60240355)
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研究分担者 |
坂田 清美 岩手医科大学, 医学部, 教授 (50225794)
牟礼 佳苗 和歌山県立医科大学, 医学部, 助手 (90268491)
竹下 達也 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (20150310)
西沢 良記 大阪市立大学, 大学院・医学研究科・医学部, 教授 (00128745)
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キーワード | コホート研究 / 骨代謝マーカー / N-mid Osteocalcin / CTX / 基準値 / 閉経 / 男女差 |
研究概要 |
申請者らは、和歌山県太平洋岸に位置する漁村T町において、40?79歳の全住民を対象にコホートを設定し、ベースライン調査として既往歴、食生活、運動習慣、飲酒喫煙など130項目からなる生活習慣調査を行った。この集団から、40?79歳の男女各年代50名、計400名をランダムに選び、1993年Dual Energy X-ray Absorptiometry(DXA)を用いて、腰椎、大腿骨近位部の骨密度を測定した。今回10年目の追跡調査として、T町のベースライン調査対象者に採血を行い、骨代謝を特異的に反映する骨代謝マーカーとして、今回新たに開発された血清beta-crosslaps(beta-CTX)及びN-mid Osteocalcin(N-mid OC)測定試薬を使用し、性・年代別、月経状況別に解析を行った。その結果、一般住民の基準値としてbeta-CTXでは男性(40-59歳)0.08-0.29ng/mL、閉経前女性(40-44歳)0.05-0.15ng/mL、閉経後女性(45-79歳)0.15-0.41ng/mL、N-mid OCでは男性(40-59歳)12.1-24.1ng/mL、閉経前女性(40-44歳)10.7-18.5ng/mL、閉経後女性(45-79歳)19.9-39.5ng/mLの結果を得た。今回の研究や従来申請者らが行ってきた他の骨代謝マーカーの基準値および年齢、月経状況別分布をみると、いずれのマーカーも女性では閉経後上昇し、男性では年齢とともに増加する傾向にあった。すなわちどの骨代謝マーカーは高齢者になっても低下していないことが明らかになった。
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