研究課題/領域番号 |
16590522
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
森田 明美 近畿大学, 医学部, 講師 (40262638)
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研究分担者 |
池田 行宏 近畿大学, 医学部, 助手 (20368294)
土肥 祥子 奈良県立医科大学, 医学部, 助教授 (50155628)
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キーワード | 骨粗鬆症 / 遺伝子多型 / 無作為抽出コホート / 骨密度 / テーラーメイド予防 / 生活習慣 |
研究概要 |
1996年に実施された全国7地区の15〜79歳の女性を対象とした約4,500人の大規模な無作為抽出標本調査(骨粗鬆症予防のための疫学調査:JPOS study)および、1999年と2002年に3地区で行われた約1500人の追跡調査のデータベースを使用した。データには腰椎、大腿骨および橈尺骨の骨密度、踵骨の超音波骨強度、体格、筋力、運動習慣、労働強度、飲酒、喫煙、第二次性徴、月経・妊娠・出産や婦人科疾患および骨折の既往歴、食事習慣、カルシウム摂取量、血液・尿中の骨代謝指標が含まれている。なお、データの使用や遺伝子解析については対象者の文書による承諾を得るとともに、近畿大学医学部倫理委員会の審査を受け、個人情報保護に万全を期している。 1、遺伝子多型は、追跡調査を行った3地区の対象者のゲノムDNAを用い、PCR-RFLP法および対立遺伝子識別アッセイ法で同定した。平成17年度は、VDRなどに加え、MTHFR、CYP19(2カ所)、CYP1A1(2カ所)、およびCOMT遺伝子の多型を同定した。ほとんどの遺伝子頻度は、先行研究と有意差はなかった。引き続き、PPARγ、Alox遺伝子などの多型の同定とともに、骨形成促進条件の基礎的検討を行い、GDF-5などの塩基配列との関連を検索中である。 2、遺伝子多型と骨密度との関連については、各遺伝子型単独の骨密度への影響は非常に小さかった。VDR遺伝子Promotor部位の多型は、牛乳摂取などとの相互作用が見られ、学会誌に発表した。調査全体の解析から、納豆摂取頻度が閉経者の骨量変化率に関係することがわかり、CYP1A1およびCOMT遺伝子で納豆摂取との骨密度への相互作用が見られた。また、CYP19遺伝子型により骨粗鬆症有病率に有意な差があった。超音波骨強度については基本解析が終了したので、今後遺伝子多型との関連を分析していく。
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