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2005 年度 実績報告書

ハプログループ分類を基盤としたミトコンドリアSNPスクリーニングシステムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 16590532
研究機関三重大学

研究代表者

那谷 雅之  三重大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (70241627)

キーワードミトコンドリア / SNP / Taqan PCR / ハプログループ / 9bp欠失
研究概要

本年度はミトコンドリアSNPのTaqMan PCR法による迅速な識別方法について検討した。
まず、ミトコンドリアハプログループのMとNを分類するためのTaqMan PCR法の系を構築した。ミトコンドリアDNAの10400に変異がある場合はハプログループMに分類され、また、10400に変異がある試料はほとんどが同時に10398に変異があることから、Nの10398A,(10399C),10400C、及びMの10398G,(10399C),10400Tを識別・ハイブリするプローブをそれぞれ設定した。更にM中のDを識別するための5178(C/A)を識別するプローブ、Gを識別するための4833(A/G)を識別するプローブ、M8a・C4・CZの15487(A/T)、M7の6455(C/T)用のプローブを設定した。ハプログループMとNを分類するための10400、10398以外の10873(T/C)についてもプローブを設定した。以上、計6SNP(7カ所であるが10398と10400の変異は連動しているとみたので、6SNPとした)についてTaqMan PCR法を行ったところ、SNP判定を迅速に行うことができた。
加えて、ミトコンドリアDNA中、8272-8289のCCCCCTCTAという9bp欠失の2回繰り返しの有無によってハプログループBが決定される。これはSNPではないが、ハプログループ分類のために重要な多型であるので、これについてもTaqMan PCR法を行った。「欠失なし」用としてCCCCTCTACCCCCTCTAというプローブを設定した。多型部位を含んだ領域を増幅するためのプライマー設定がやや困難なため、やや条件の甘い設定になり、リアルタイムPCRは典型的なS字カーブを描かなかったが、判定は可能であった。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (5件)

  • [雑誌論文] 血縁関係の大規模シミュレーション2005

    • 著者名/発表者名
      境 純, 橋谷田真樹, 舟山眞人, 那谷雅之
    • 雑誌名

      DNA多型 13

      ページ: 225-7

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Forensic assessment of 16 single nucleotide polymorphisms analyzed by hybridization probe assay.2005

    • 著者名/発表者名
      Hiratuka, M, Tsukamoto N, Konnno N, Nata M, HAshiyada M, Funayama M, Mizugaki M
    • 雑誌名

      Tohoku J Exp Med 207・4

      ページ: 255-261

  • [雑誌論文] 12 Y-chromosomal STR haplotypes in Japanese.2005

    • 著者名/発表者名
      Hashiyada M, Nagashima T, Itakura Ym, Sakai J, KAnawaku Y, Nata M, Funayama N
    • 雑誌名

      Forensic Sci Int. 2005(Epub ahead of print)

  • [雑誌論文] 法医学と遺伝学的検査2005

    • 著者名/発表者名
      那谷雅之
    • 雑誌名

      日本臨床 63

      ページ: 395-399

  • [雑誌論文] 法医学領域のDNA検査法2005

    • 著者名/発表者名
      那谷雅之
    • 雑誌名

      刑法雑誌 45

      ページ: 100-104

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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