研究課題/領域番号 |
16590538
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
打樋 利英子 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (20223571)
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研究分担者 |
勝又 義直 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (30109326)
山本 敏充 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (50260592)
玉木 敬二 京都大学, 大学院・医学研究科, 教授 (90217175)
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キーワード | 加齢 / メチル化 / Pyrosequencing法 / 皮膚組織 / コラーゲン |
研究概要 |
本年度は、各年齢層の男女8例の司法解剖例から採集された腹部皮膚組織片から抽出したDNA試料を利用して、コラーゲン生合成・分解関連の遺伝子について、メチル化の程度を住商バイオサイエンス社に委託してPyrosequencing法により解析した。8座位の遺伝子は、Prolyl 4-hydroxylase(PH)、Lysyl hydroxylase(LH)、Procollagen N-proteinase(PNP)、Procollagen C-proteinase(PCP)、Prolyl 4-Hydroxylase,alpha polypeptide,type2(P4HA2)、Lysyl oxidase(LOX)、Collagen、Type I、Alpha-1(COL1A1)、Matrix Metalloproteinase 1(Collagenase 1;MMP1)でこれらのプロモーター周辺領域及び第1エクソンのエンハンサーと推察される領域で、それぞれ1〜3つのPCR増幅産物を設定し、それぞれのPCR増幅産物について、Pyrosequencing用プライマーを設計し、Pyrosequencing反応を行った。各Pyrosequencing反応で、10箇所程度のCpG配列のメチル化の程度を測定した。その結果、COL1A1遺伝子で、第1エクソンの約100bp上流内に含まれるTATAボックス及びGC配列周辺、並びに1.3kb上流のGC配列周辺において、メチル化の程度がやや異なるCpG配列が観察された。また、PNP遺伝子で、第1イントロン内の第1エクソンの約1.4kb下流のGC配列周辺において、メチル化の程度がやや異なるCpG配列が観察された。検体数が少なかったため、これらのメチル化の程度とと加齢との明らかな関係は認められなかったので、今後、これらの部位について、生体試料及び解剖試料の例数を増やして、検討したいと考えている。 なお、本研究は、名古屋大学医学部倫理委員会に許諾の申請をして承認された。
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