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2004 年度 実績報告書

加齢に伴うヒトゲノムの変化を利用した分子生物学的年齢推定法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 16590538
研究機関名古屋大学

研究代表者

打樋 利英子  名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (20223571)

研究分担者 勝又 義直  名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (30109326)
山本 敏充  名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (50260592)
玉木 敬二  京都大学, 大学院・医学研究科, 教授 (90217175)
キーワード加齢 / メチル化 / Pyrosequencing法 / 皮膚組織 / コラーゲン
研究概要

本年度は、各年齢層の男女8例の司法解剖例から採集された腹部皮膚組織片から抽出したDNA試料を利用して、コラーゲン生合成・分解関連の遺伝子について、メチル化の程度を住商バイオサイエンス社に委託してPyrosequencing法により解析した。8座位の遺伝子は、Prolyl 4-hydroxylase(PH)、Lysyl hydroxylase(LH)、Procollagen N-proteinase(PNP)、Procollagen C-proteinase(PCP)、Prolyl 4-Hydroxylase,alpha polypeptide,type2(P4HA2)、Lysyl oxidase(LOX)、Collagen、Type I、Alpha-1(COL1A1)、Matrix Metalloproteinase 1(Collagenase 1;MMP1)でこれらのプロモーター周辺領域及び第1エクソンのエンハンサーと推察される領域で、それぞれ1〜3つのPCR増幅産物を設定し、それぞれのPCR増幅産物について、Pyrosequencing用プライマーを設計し、Pyrosequencing反応を行った。各Pyrosequencing反応で、10箇所程度のCpG配列のメチル化の程度を測定した。その結果、COL1A1遺伝子で、第1エクソンの約100bp上流内に含まれるTATAボックス及びGC配列周辺、並びに1.3kb上流のGC配列周辺において、メチル化の程度がやや異なるCpG配列が観察された。また、PNP遺伝子で、第1イントロン内の第1エクソンの約1.4kb下流のGC配列周辺において、メチル化の程度がやや異なるCpG配列が観察された。検体数が少なかったため、これらのメチル化の程度とと加齢との明らかな関係は認められなかったので、今後、これらの部位について、生体試料及び解剖試料の例数を増やして、検討したいと考えている。
なお、本研究は、名古屋大学医学部倫理委員会に許諾の申請をして承認された。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] 日本近隣ヒト集団における105ローカスのSTR多型分析2004

    • 著者名/発表者名
      李士林
    • 雑誌名

      DNA多型 12

      ページ: 225-227

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] STRマーカーにより診断された二精子性全胞状奇胎を伴う二胎児例2004

    • 著者名/発表者名
      山本敏充
    • 雑誌名

      DNA多型 12

      ページ: 273-275

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] ヒト遺伝情報の取り扱いについての世界基準について2004

    • 著者名/発表者名
      勝又義直
    • 雑誌名

      DNA多型 12

      ページ: 283-287

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Mutations in 14 Y-STR loci among Japanese father-son haplotypes.2004

    • 著者名/発表者名
      R.Kurihara
    • 雑誌名

      Int.J.Legal Med. 118

      ページ: 125-131

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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