研究課題/領域番号 |
16590555
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
内海 厚 東北大学, 大学病院, 講師 (20321987)
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研究分担者 |
田村 太作 東北大学, 大学病院, 医員 (60375029)
佐藤 康弘 東北大学, 大学病院, 医員 (20375033)
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キーワード | うつ病 / インスリン抵抗性 / 内臓肥満 / HPA Axis / GRL / SNP |
研究概要 |
生活習慣病の共通の病態生理学的基盤である内臓肥満に関与する遺伝子多型にglucocorticoid receptor locus(以下、GRL)がある。GRLはhypothalamic arousalと関連していることが推定されており、hypothalamo-pituitary-adrenal axis(HPA axis)の亢進がうつ病の神経内分泌学的異常とされていることから、我々は両者の関連を検証する計画を立てた。 近年GRLにおいて従来のSouthern blo法から予測されるBcl I siteのsequenceが明らかになったことから、今年度、我々は高齢耐糖能正常者のサンプルを用いてPCRによるSNP解析として行う簡便法の確立を試みた。 primerとしてForward:5‘-GCAGGAACATTTGAACGTA-3'、Reverse:5‘-AGCAGAAGTACTAACAAAGAGC-3'を用意し、hybridization probeとして5‘-TTAGACACAGGTCTTGCTCACAGGGTTCTTGCCATAAAGTAGACAAGTTA-3'-Fluorescein、5‘-LCRed640-GTCTGCTGATCAATCTCTTTA-3'-phosphorylationを用いてLight Cycler解析に供した。Tm peakの低いものが従来法の4.5kb band、larger Allele(l-Allele)に、高いものが2.3kb band(s-Allele)に相当する。 対象は60歳以上の耐糖能正常者100例(男性41例、女性59例、平均年齢72.9歳、平均BMI23.6。高血圧症55例、高脂血症26例)。結果はs/sのhomoが61例、s/lのheteroが31例、l/lのhomoが8例。s-Alleleの出現頻度が76.5%、l-Alleleの出現頻度が23.5%であった。
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