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2005 年度 実績報告書

日本人若年発症2型糖尿病患者の臨床および遺伝的背景の歴史的変遷と将来

研究課題

研究課題/領域番号 16590563
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

内潟 安子  東京女子医科大学, 医学部, 教授 (50193884)

研究分担者 三浦 順之助  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (90297515)
小林 浩子  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (70307495)
大澤 真里  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (80349654)
岩本 安彦  東京女子医科大学, 医学部, 教授 (60143434)
キーワード若年発症2型糖尿病 / 生命予後 / 糖尿病性合併症 / 大血管障害 / 細小血管障害
研究概要

本年度は、若年発症2型糖尿病患者の生命予後を調査した。
1980年1月1日から1990年12月31日までに当センターを初診し、1年以上通院したことのある30歳未満発見2型糖尿病患者の2001年1月1日時点の生命予後調査を行なった。対象患者は920名で、この中で糖尿病センターへの受診が1度のみの患者を除き、1年以上通院した642名(男性358名、女性284名)を本研究対象とした。追跡率は84.4%であった。本追跡率は、当センターの若年発症1型糖尿病患者の生命予後調査と比べて低い数字であった。その理由として治療中断患者が1型糖尿病患者より多いこと、大人2型糖尿病患者より転居の機会が多いことが考えられた。生存状況を確認することができた542名のうち、51名(9.4%)が死亡していた。男性35名、女性16名、糖尿病発見年齢は24.4±3.8歳(15.0〜29.8歳)、当センター初診時年齢は37.1±10.5歳(18.3〜63.4歳)、死亡年齢は48.2±1.0歳(29.3〜71.1歳)、推定罹病期間は23.6±8.9年(6.5〜45.0年)、当センター通院期間は8.3±4.4年(1.6〜18.0年)であった。対象患者のSMRは3.7であった。年齢別でみると40歳代から50歳代前半でSMRは高かったが、年齢とともにSMRが高くなることはなかった。このSMRは当センターの若年発症1型糖尿病患者のSMR2.8より大きかった。さらに死因として、若年発症1型糖尿病調査ではわずかであった大血管障害による死因が約33%存在した。また、当センター初診後の観察期間から算出した累積生存率は10年で95.7%、20年で79.5%であった。これらはいずれも対象患者の発症年齢および観察期間の平均年齢が当センターの若年発症1型糖尿病患者のそれより高いことによると考えられた。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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