研究課題
●インターフェロンによる抗HCV Replicon効果の解析siRNA(small interfering RNA)によるインターフェロンeffector蛋白のknock down解析siRNAは二本鎖RNAによる遺伝子サイレンシング技術であり、細胞内で全く毒性を示さずに標的遺伝子発現を制御することができる。当研究室においてはすでにsiRNA技術は導入済みであり、HCVゲノムの特定部位に対するsiRNAを作成し、HCV repliconの増殖抑制効果を確認している。この技術により平成15年度の研究で同定された抗HCV作用を有するインターフェロンeffector蛋白の発現を遮断し、インターフェロンによる抗HCV replicon効果が実際に当該遺伝子を介していることを確認した。具体的には抗HCV replicon効果を示す、GBP-1、IFI-6-16、IFI-27の発現抑制によりHCV増殖が亢進することを明らかとした。●NS5A蛋白の抗インターフェロン作用の解析インターフェロンによる抗HCV Replicon効果に対するNS5A蛋白の作用の解析臨床的にインターフェロン抵抗性および感受性を示すHCVより同定したNS5A-ISDRのアミノ酸変異をHCV replicon遺伝子に導入、in vitroでのHCV増殖能とそれぞれのアミノ酸変異との関連を解析した。その結果、臨床的なインターフェロン感受性とHCV増殖能との間には密接な関連のあることが明らかとなった。
すべて 2006
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J Viral Hepatitis in press