研究課題/領域番号 |
16590598
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
近藤 茂忠 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助手 (40304513)
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研究分担者 |
六反 一仁 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (10230898)
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キーワード | 大腸粘膜上皮細胞 / 自然免疫応答 / 活性酸素 / スーパーオキシド・アニオン / Nox1 / 胃粘膜上皮細胞 |
研究概要 |
消化管粘膜上皮細胞に発現する活性酸素産生酵素Nox1 oxidaseの分子基盤と、消化管管腔細菌によるNox1 oxidaseの活性化機構を明らかにすることは、消化管固有の自然免疫応答を解明する上で極めて重要である。本研究課題では、昨年度、大腸上皮細胞におけるNox1 oxidaseの分子基盤を明らかにし、サルモネラ菌の鞭毛蛋白質成分フラジェリンによるNox1 oxidaseの活性化機構を明らかにした。本年度は、Helicobacter pylori(H.pylori)菌のLPSによる胃粘膜上皮細胞のNox1 oxidase活性化機構、および炎症性サイトカインによるNox1遺伝子の発現調節について検討し、以下の結果を得た。 1.H.pylori LPSによるNox1 oxidase活性化の分子機構 H.pylori LPSによる胃粘膜上皮細胞のNox1 oxidase活性化は、Nox1 oxidase構成因子(Nox1とNOXO1)の転写レベルでの誘導、および、Rac1の持続的な活性化の誘導により制御されていた。 2.炎症性サイトカインによるNox1遺伝子の発現調節 interferonγはSTAT1経路を活性化し、nox1遺伝子のプロモーター領域に存在するinterferonγ応答配列(-3969から-3645)の活性化を介してNox1を誘導した。
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