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2004 年度 実績報告書

Smad2コンディショナルノックアウトマウスを用いた炎症性腸疾患の研究

研究課題

研究課題/領域番号 16590603
研究機関九州大学

研究代表者

中村 和彦  九州大学, 大学院・医学研究院, 助手 (00274449)

研究分担者 野村 政壽  九州大学, 大学病院, 助手 (30315080)
キーワードSmad2 / T細胞 / 大腸炎 / コンディショナルノックアウトマウス
研究概要

T細胞におけるSmad2シグナルの大腸炎症における役割を検討するためにT細胞特異的Smad2欠損マウスを作成し検討した。
loxP配列を有するターゲッティングベクターを作成し、常法に従ってSmad2^<flox/flox>マウスを作成した。Lck-Cre-トランスジェニック(Tg)マウスとSmad2^<+/->マウスを交配させ、Lck-Cre-Tg Smad2^<+/->マウスを作成した。次にLck-Cre-Tg Smad2^<+/->マウスとSmad2^<flox/flox>マウスを交配させ、(1)Smad2^<flox/+>(以下、flox/+)、(2)Smad2^<flox/->、(3)Lck-Cre-Tg Smad2^<flox/+>、(4)Lck-Cre-Tg Smad2^<flox/->マウス(以下、Cre-flox/-)を作成し、解析に用いた。Genomic Southern blotにてCre-flox/-で、T細胞特異的に約50%のflox alleleで挿入配列の欠失を認めたが、完全な欠損は得られなかった。
上記マウスをSPF条件下に9ヶ月間飼育観察したが、Cre-flox/-に自然発症腸炎は認めなかった。
Cre-flox/-と、対照としてflox/+に0.5%または1%Dextran Sulphate Sodiumを自由引水させ大腸炎を誘発した。大腸全長の短縮度、体重減少率、大腸炎病理組織学的スコア、大腸粘膜固有層単核球からのIFN-γ、IL-6、TNF-α産生で両群間に有意差を認めなかった。
Oxazolone注腸大腸炎モデルをCre-fox/-、fox/+に誘発した。体重減少率、大腸炎病理組織学的スコア、大腸組織培養でのIFN-γ、IL-4産生で両群間に有意差を認めなかった。
Lck-CreによるSmad2の欠損が完全でなく、少なくともこの条件下では、T細胞でのSmad2発現低下による大腸炎の発生、増悪は認めなかった。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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