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2005 年度 実績報告書

Vitamin K2による肝癌細胞増殖抑制機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 16590606
研究機関佐賀大学

研究代表者

水田 敏彦  佐賀大学, 医学部, 講師 (80253607)

研究分担者 尾崎 岩太  佐賀大学, 保健管理センター, 助教授 (80214120)
キーワードVitamin K2 / 肝癌細胞 / 5-FU / Cvclin D1 / 細胞外マトリックス分解酵素
研究概要

【目的】
前年度の研究により、VK2の肝癌細胞増殖抑制効果は、転写因子NF-κBのCyclin D1 promoterへの結合阻害により、Cyclin D1の発現が低下するために、G1期停止を誘導することであることを明らかにした。今年度は、その効果が種々の抗がん剤との併用によりどのように修飾されるか、またがんの浸潤能への影響を細胞外マトリックス分解酵素(MMP)の発現により検討した。
【方法】
肝癌細胞株HepG2、Hep3B、Huh7を用いて、1)抗癌剤(CDDP,5-FU,VP-16,Docetaxel)との併用し、細胞増殖抑制効果、アポトーシス誘導作用、CDK inhibitors、Cyclin D1発現を検討、2)MMP-1,MMP-3,MMP-7の発現をRT-PCR,Zymographyにより、また各々のpromoter活性をluciferaseアッセイにて検討した。
【結果】
1)VK2はCDDPの細胞増殖抑制作用には拮抗し、5-FU,VP-16,Docetaxelの作用は増強した。5-FU単独によるCDK inhibitors発現増強作用やCyclin D1発現抑制作用は、VK2併用により増強された。2)VK2は遺伝子レベル、蛋白レベルにおいてMMP-1,MMP-3,MMP-7の発現を抑制した。またVK2は何れのMMP promoter活性も抑制した。
【結論と今後の展望】
VK2は5-FUなどの抗癌剤と併用することにより、その抗腫瘍効果を増強させうる可能性が示唆された。またMMP発現を抑制することからは、癌の浸潤・転移抑制にも効果が期待される。今後は、臨床応用を目指し、モデル動物を用いて本研究の結果を検証していく予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] The effect of Menatetrenone, a vitamin K2 analog, on disease recurrence and survival in patients with hepatocellular carcinoma after curative treatment : a pilot study2006

    • 著者名/発表者名
      Mizuta T
    • 雑誌名

      Cancer 106

      ページ: 867-872

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Hign serum leptin is an independent risk factor for non-response patients with low viremia to antiviral treatment in chronic hepatitis C2006

    • 著者名/発表者名
      Eguchi Y
    • 雑誌名

      World J Gastroenterology 12

      ページ: 556-560

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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