研究課題/領域番号 |
16590623
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
山本 博徳 自治医科大学, 医学部, 講師 (10311937)
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研究分担者 |
菅野 健太郎 自治医科大学, 医学部, 教授 (60179116)
喜多 宏人 自治医科大学, 医学部, 助手 (80294974)
砂田 圭二郎 自治医科大学, 医学部, 助手 (90382853)
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キーワード | 小腸内視鏡検査 / ダブルバルーン内視鏡 / 小腸出血 / 小腸腫瘍 / 内視鏡治療 |
研究概要 |
ダブルバルーン法による小腸内視鏡検査は小腸全域の内視鏡観察を可能とする方法であるがその有用性を明らかとするためにその挿入性、全小腸内視鏡検査の成功率、安全性、処置能を検討した。その検討結果経口的、経肛門的挿入のいずれにおいても小腸全域の約2分の1から3分の2の領域の検査が可能であり、両方向からのアプローチの組み合わせにより86%という高率で全小腸の内視鏡検査が可能であった。小腸出血疑いで行った検査での診断能は76%であり、合併症率は1.1%であった。処置能としては内視鏡的止血術、ポリペクトミー、EMR、バルーン拡張、ステント留置を小腸病変に対して合併症なく行うことが可能であった(Clinical Gastroenterology and Hepatology 2004,2(11):1010-1016)。 ダブルバルーン内視鏡の処置能の向上のためにフジノン株式会社の協力の下、処置用ダブルバルーン内視鏡の開発を行ない2004年7月に製品化した。 処置用ダブルバルーン内視鏡の開発によりAPCプローブや止血クリップなどの止血用処置具が使用可能となり、小腸出血に対する内視鏡治療法を確立することが出来た。また、内視鏡の鉗子孔を通過可能なバルーン拡張用カテーテルの使用が可能となり、小腸の狭窄性病変に対する内視鏡的狭窄拡張術を導入することが出来た。 国内の共同研究グループとして小腸疾患研究会を設立したが既存の研究会との混同を避けるため小腸内視鏡研究会と改名し共同研究を行ってきた。平成16年度には平成16年9月と平成17年2月の2度研究会を開催し、ダブルバルーン内視鏡の有用性、安全性に関する検討を行った。研究会の世話人のグループを中心にワーキンググループを立ち上げ小腸内視鏡に関するテーマを分けて多施設共同研究を行っていく計画を具体化した。今後も半年に1度の研究会を定期的に開催し、研究成果をまとめていく。
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