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2004 年度 実績報告書

C型肝炎ウイルス(HCV)コアタンパク質のRNA干渉への影響

研究課題

研究課題/領域番号 16590643
研究機関金沢医科大学

研究代表者

伊達 孝保  金沢医科大学, 医学部, 教授 (50019676)

研究分担者 川原 弘  金沢医科大学, 医学部, 助教授 (10177727)
松井 理  金沢医科大学, 医学部, 助手 (60288272)
キーワードC型肝炎ウイルス(HCV) / Coreタンパク質 / RNA干渉(siRNA) / RNA / アポトーシス / HepG2細胞 / NS3 / タンパク質合成
研究概要

1)我々は、HCV coreタンパク質が外来53BP2/Bbp/ASPP2と相互作用しp53で誘導されるアポトーシスを抑制することを報告した(Biochem Biophys Res Commun.2004;315(4):788-95)。
2)HCV coreタンパク質は、肝細胞由来HepG2細胞ほかMCF7細胞に導入すると、コアタンパク質1-191,1-173アミノ酸残基のいずれも導入後4日間で細胞死が認められた。p53がない場合、この細胞死の原因はアポトーシスではなく、また、染色体維持の異常、異数性の誘導などによるものでもなかった。
3)HepG2細胞においてタンパク質合成を外来ルシフェラーゼを指標にして調べたところ、Core蛋白質導入3日後、著しい蛋白質合成低下がみられたが、この抑制の領域はRNA結合部位I(アミノ末端付近20アミノ酸残基)にあった.
4)siRNAによる外来ルシフェラーゼの発現抑制を調べたところ、コントロール2日後では、ルシフェラーゼの発現抑制はHepG2では2%程度まで低下した。Coreタンパク質共存下では、この抑制が2〜3倍程度、緩和された。同様の現象がMCF7でも見られたが、core蛋白質の抑制緩和領域を特定することはできなかった。
5)コントロールに、ヘリカーゼ活性をもつHCVのNS3をHepG2細胞に導入し、ルシフェラーゼのsiRNAへの影響を調べたところ、発現抑制緩和は全く認められなかった。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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