研究課題
基盤研究(C)
アンジオテンシンIIにより発現がコントロールされるMIFの虚血部位の血管新生に対する効果およびその機序を解明し、将来的な虚血組織の血管新生(再生)療法の応用を検討することを目的とした。そのために、MIF過剰発現マウスを用いたin vivo(下肢虚血)の検討を分子生物学的、細胞生物学的、および生理学的手法を用いて行うこととした。野生型およびMIF過剰発現マウス(ジェネティックラボ西平博士より分与)に対して大腿動脈結紮による左側下肢骨格筋の虚血を誘発する。それぞれに抗MIF中和抗体(腹腔内)投与を行いその抑制効果を確認した。それぞれの群における虚血部位(骨格筋)の血管新生をレーザードプラー血流イメージ、血管造影およびvon Willenbrand因子に対する免疫染色により評価した。また血管新生機序に関わる因子である血管内皮増殖因子VEGF、およびマトリックスメタロプロテイナーゼMMPの発現の確認を行った。その結果、MIF過剰発現マウスでは虚血による骨格筋(下肢)血管新生が増強していた。これと同時にVEGFのメッセージおよび蛋白レベルは上昇しており、MMP2は不変にもかかわらず、MMP9がメッセージレベルおよび蛋白レベルで増加していた。これらの現象はMIFの中和抗体の腹腔内投与により抑制された。また、MIF過剰発現マウスでは虚血肢における単核球の集積がより多いことが判明した。
すべて 2006 2004
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