RI検出カテーテルの動物実験を行った。IVRD新カテーテルの操作性や、安全性、そしてRI検出の空間分解能、時間分解能を犬の腸骨動脈、及び冠動脈でin-vivoに行った。動脈硬化病変検出実験の前に、対外マーカーにFDG-RI標識を行い、動脈外固定の上、このカテーテルによる検出能を見た。RIステント通過時の、カテーテルのRI検出能、感度、反応性を見るものであり、マーカーの位置、間隔、径、さらにRI濃度を変えて効果病変の多様性に対応したデータを集めた。この結果、このカテーテルによる腸骨動脈、及び冠動脈での感度、分解能は血管病変の検出に十分であることを知った。また次の段階で、冠動脈内に自然発症の血栓を作ることを目的に、拍動冠動脈を外膜側からピンチングし内膜破損から血栓形成を誘発し、FDGトレーサを血管内投与した。実験犬のと殺後にこの血管病変部分を取り出して固定し、さらにこのIVRDカテーテルによる通過時のカウント変化を確認した。硬化病変破綻時の、血栓付着モデルとして検討した結果、血管内新鮮血栓の描出にも効果的であること確認した。 さらに次段階で動脈硬化作成ミニ豚の動脈硬化病変(内膜損傷に高脂肪食飼育)で、その病変に取込む標識化合物をカテーテルによりin-vivoで検討した。この結果は、屠殺後の取り出し標本のex-vivoによる病変のカウント、あるいは病理標本と比較した。自然発症の硬化病変の検討をしたが、動脈硬化病変が極めて軽微であったため正常像、正常カウントの確認に終わった。 FDGによるLOX-1モノクローナル抗体によるラベル法は終了している。閉塞性動脈硬化病変を有するASO患者への投与を計画中である。
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