研究課題
基盤研究(C)
RIシンチレーションカテーテル本体(IVRD)については、通過性、トルク、細さについて検討を加えて、ブタの冠動脈へ頚動脈からのアプローチが可能なまでになっており、現在臨床的にも応用可能なまでに成功した。また外部RI線源でのシンチレーションファイバーカテーテルでの線源の描出能、分解能、感度などは基本的に充分臨床に耐えるものであることも確認した。これは犬の、股動脈外部に設置した線源でのカテーテルによる検出という静的実験、また動いている冠動脈外膜下に設置した線源での冠動脈内カテーテル下での実験も充分に満足の行くものであった。またこのシンチレーション確認カテーテルは感度良く、さらにノイズの消去という意味において特殊な方式を利用したものであり、これは現在特許を申請中のものである。また、バックグラウンドが高くても確認可能であった。また、実際の隣接臓器、血液などのバックグラウンドをシミュレーションしての小線源の確認も可能であろうとの報告もした。現在このRI検出光ファイバーカテーテルは、まさに開発トレーサを利用して、血管内部の動脈硬化病変の検出段階に来たと考えられる。トレーサについては、前出のLOX-1、あるいはF-18-Fluorodeoxyglucose (FDG)が動脈硬化病変に効率よく取り込まれていくことをウサギの摘出大動脈病変で確認しており、実際に硬化病変での取り込みをカテーテル下で確認するまでに至っている。実際に共同演者は、マクロファージの数とF-18-FDG取り込みが良い相関を示すことも報告している。更にブタでの動脈硬化層におけるカテーテル操作、そしてRI検出感度の実験も終了しており十分に臨床化が可能であるデータが出ている。
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