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2004 年度 実績報告書

肺および気道線維化のメカニズムの解明とその制御

研究課題

研究課題/領域番号 16590747
研究機関広島大学

研究代表者

横山 彰仁  広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 講師 (30191513)

研究分担者 河野 修興  広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (80215194)
近藤 圭一  島根大学, 医学部附属病院, 講師 (20332827)
キーワード気管支喘息 / 線維芽細胞 / サイトカイン / T細胞 / インターフェロン / 肺線維症 / リモデリング
研究概要

マウスの喘息モデルでは、気道周囲に線維化を来たすことが知られているが、このようなモデルに抗原の経気道的チャレンジの直前にTh1細胞を受身移入するモデルを作成し、phenotypeの変化を検討した。Th1細胞の受身移入は、好酸球性気道炎症の軽減と気道過敏性の抑制を誘導し、同時に気道周囲の線維化を強く抑制することが明らかになった。
マウスのKLH反応性Th2クローンの作成は現在進行中であり、いまのところ確立できていない。確立が不可能であれば、OVA-TCRトランスジェニックマウスからTh1,Th2を作成し検討したい。また、SOCS-1ヘテロマウスにおけるブレオマイシンによる肺線維症モデルを作成中である。
また、培養線維芽細胞を用いて、IL-4およびTGF-bによるコラーゲン産生を検討したところ、IFN-gが両者のコラーゲン産生誘導を抑制するが、SOCS-1欠損線維芽細胞では、TGF-bによるコラーゲン産生はやはり抑制されるものの、IL-4による産生は抑制されず、むしろIFN-gにより増加させることが明らかになった。線維芽細胞をIFN-gで刺激し、野生型とSOCS-1欠損型の差をdifferentialに蛋白レベルで約25種類のサイトカインで検討すると、顕著なIL-6の産生がSOCS-1欠損線維芽細胞においてのみ認められた。また、IFN-gによる刺激で、SOCS-1欠損線維芽細胞においてのみCD40とCD40Lの発現が誘導された。IL-6とコラーゲン産生の関連や、CD40-CD40LによるコラーゲンあるいはIL-6の産生の関連は、現在検討中である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Adoptive Transfer of Th1 Clones Inhibits Eosinophilic Inflammation and Airway Hyperresponsiveness in a Murine Model of Asthma2005

    • 著者名/発表者名
      Irifune K, Yokoyama A, et al.
    • 雑誌名

      European Respiratory Journal 25

      ページ: 653-659

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] SOCS-1ノックアウトマウス2004

    • 著者名/発表者名
      庄田浩康, 横山彰仁
    • 雑誌名

      分子呼吸器病 8

      ページ: 503-508

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 気管支喘息とロイコトリエン拮抗薬の臨床2004

    • 著者名/発表者名
      横山彰仁
    • 雑誌名

      日本内科学会雑誌 93

      ページ: 2656-2661

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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