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2005 年度 実績報告書

ウルトラファインカーボンブラックによる気道上皮細胞のリモデリングとムチン発現

研究課題

研究課題/領域番号 16590763
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

玉置 淳  東京女子医科大学, 医学部, 教授 (60147395)

キーワード気道上皮細胞 / リモデリング / 上皮成長因子 / MUC遺伝子 / カーボン微粒子 / 杯細胞 / 粘液分泌 / 喘息
研究概要

1.MUC遺伝子発現の解析:通常の気道上皮細胞から杯細胞へのtransdifferentiationのメカニズムを明らかにするため,MUC遺伝子(MUC5B, MUC5AC)の発現に対するufCB粒子の影響を検討した.すなわち,16-HBE細胞をufCB粒子に曝露した後,上記遺伝子の発現をRT-PCR, Northern blotを用いて解析し,さらにその作用における細胞内シグナル伝達を明らかにするため,MUC5BおよびMUC5AC発現に対するEGFRチロシンリン酸化阻害薬,HB-EGF阻害薬,MEK阻害薬,核内転写因子(NF-κB)阻害薬,metalloprotease阻害薬,Dominant-negative Ras mutantなどの効果を検討した.その結果,ufCB粒子刺激により,MUC5AC遺伝子の発現のみが亢進し,その効果は上記の阻害薬のいずれによっても抑制された.
2.HB-EGFのprocessingとshedding:16-HBE細胞におけるHB-EGFの動態を検討するため,ufCB粒子で刺激した際のHB-EGF precursor(細胞膜結合型pro-HB-EGF)のprocessingをフローサイトメトリーで解析し,また可溶性HB-EGFの遊離をWestern blotにより検討した.その結果,上記刺激によりpro-HB-EGFは急激に減少し,それに伴いメディウム中への可溶性HB-EGFの遊離の増加が確認された.したがって,ufCB粒子は気道上皮細胞におけるHB-EGFのprocessingを惹起させることが明らかとなった.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] 気道分泌機能と呼吸器疾患.2005

    • 著者名/発表者名
      玉置 淳
    • 雑誌名

      呼吸 24

      ページ: 641-647

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] アレルギーとケモカイン:ケモカインとケモカインレセプター2005

    • 著者名/発表者名
      玉置 淳
    • 雑誌名

      アレルギー・免疫 13

      ページ: 9-10

  • [雑誌論文] 気管支喘息-分子情報に基づく細分類の可能性:COPDと気管支喘息病態の異同..2005

    • 著者名/発表者名
      玉置 淳
    • 雑誌名

      カレントテラピー 23

      ページ: 35-39

  • [雑誌論文] 気道分泌:最新の情報.2005

    • 著者名/発表者名
      玉置 淳
    • 雑誌名

      呼吸と循環 53

      ページ: 945-951

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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