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2006 年度 実績報告書

ウログアニリンのネフローゼ症候群におけるNa・水代謝調節因子としての重要性の検討

研究課題

研究課題/領域番号 16590793
研究機関宮崎大学

研究代表者

藤元 昭一  宮崎大学, 医学部, 助教授 (80173467)

研究分担者 北 俊弘  宮崎大学, 医学部, 助手 (70315365)
キーワードネフローゼ症候群 / ウログアニリン / ナトリウム利尿 / 体液貯留 / 利尿因子
研究概要

【臨床研究】
当院に入院した微小変化群および巣状糸球体硬化症によるネフローゼ症候群患者(n=7)の尿中、血中ウログアニリン排計量をRIA法により経時的に測定した。尿中ナトリウム排雅量によりナトリウム貯留期、利尿期に分け、尿中ウログアニリン排泄量(尿中ウログアニリン/Cre pmol/mmol)を比較検討したところ、ナトリウム貯留期よりも利尿期で有意に高値であった(ナトリウム貯留期vs.利尿期:8.10±1.62vs.26.78±5.84;P<0.01,pairedt-test)。ナトリウム貯留期と利尿期の血漿ウログアニリン濃度には有意差を認めなかった(37.1土3.1vs.40.4±2.5fmol/ml, n.s.)。ネフローゼ症候群患者の尿中ウログアニリン排雅量はナトリウム利尿期に一致して増加していたが、血漿ウログアニリン濃度はナトリウム貯留期と利尿期で有意な差はみられなかったことより、腎局所で産生されたウログアニリンがナトリウム利尿に関与している可能性が考えられた。
【動物実験】
ラットに対してpuromycin aminonucleotide(PAN)を投与して作成した、実験的微小変化型ネフローゼ症候群において、ウログアニリン投与により有意なナトリウム利尿が起こることがこれまでに明らかとなった。そこで、ネフローゼ症候群におけるウログアニリンの作用機序について検討した。しかし、これまで報告されているレセプター(GC-C)やチャネル(Na/K ATPaseフサブユニット、CLC-K2)の発現をPCRにて評価したが、今回の研究では明らかな変化はみられなかった。今後、さらなる検討が必要である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 図書 (1件)

  • [図書] Annual Review 20062006

    • 著者名/発表者名
      藤元昭一, 菊池正雄
    • 総ページ数
      5
    • 出版者
      中外医学社

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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