研究概要 |
実験の前提となる、脱髄型ギラン・バレー症侯群の診断を臨床診断および電気生理学的検査により行い、それと平行して脱髄型ギラン・バレー症侯群に対比される軸索型ギラン・バレー症侯群についても診断を行い、電気生理学的な変化と予後に関し、論文にまとめ公i表した (Hiraga A, et al. J Neurol Neurosurg Psychiatry.2005, Hiraga A, et al. Neurology.2005)。また、ギラン・バレー症侯群全体の疫学、病態生理学、さらには治療に関する総説を発表した (Kuwabara S. Drugs 2004;64:597-610.)。 同時に本実験を以下のように進めた。 1)ヒト末梢神経よりmRNAを抽出後、逆転写を行いcDNAを得た。 2)cDNAをレトロウイルスベクターに導入し、ヒト末梢神経由来cDNAライブラリーを作製した。 3)上記で得られた脱髄型ギラン・バレー症侯群の患者血清を-80℃で保存。 4)脱髄型ギラン・バレー症侯群患者急性期血清中の抗体とcDNA発現細胞を反応させた。 5)その後、抗体と結合した細胞ずなわち抗原発現細胞をセルソーター、フローサイトメーターにより選別(ソーティング)する予定であり、現在この作業を準備中である。 メーターにより選別(ソーティング)する予定であり、現在この作業を準備中である。 これとは別にgliomaのcell lineからcDNAライブラリーを作成しSEREX法を施行。発現細胞と脱髄型ギラン・バレー症候群の患者血清と反応させ、7つのクローンを同定し、現在解析中である。
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