研究課題
基盤研究(C)
平成17年度には、PS1のカドヘリン切断によるシナプス制御の機序を細胞レベルで解明するという計画をたてていたが、計画通り、N-カドヘリンの切断により、これまで知られていなかったシグナル伝達が制御されているということを明らかにすることができた。この結果を踏まえて、N-カドヘリンの段階的切断(ADAM10→PS1)の詳細な切断部位を同定し、その変異プラスミドを作成したところ、その変異により切断が生じず、それがシグナル伝達に影響を与えていることを見出した。そこで、この変異をノックインしたノックインマウスを作成することにより、PS1及びADAM10によるN-カドヘリンの切断がin vivoでどのような意義を持つかを検討する段階に入っている。これまでのところ、ADAM10とPS1によりそれぞれ切断されない変異を確定し、現在それをもとに、ターゲッティングベクターの構築が終了し、それをES細胞にトランスフェクションを行った。これらの2系統の変異につき、PCRでスクリーニングを行ったところ、それぞれ、陽性のクローンを得ることができ、さらにキメラマウス作成を目指して、実験が行われている最中である。さらに、細胞系の実験より得られた変異プレセニリンの結果を解析し、プレセニリンの機能の詳細を解明し、別のアプローチよりトランスジェニックマウスを作成する予定である。
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