研究概要 |
因子の生産材料の検索と脳内分布の同定:ラット胸腺細胞由来の本二因子を硫安分画・ゲル濾過、逆相HPLC等で分離した精製標品を抗原にモノクローナル抗体とアミノ酸分析情報を下に抗ペプチド抗体を作成。これらの抗体を用いラット脳抽出物、重症筋無力症者胸腺、培養アストロサイト、ニューロブラストーマに本二因子を確認、マウス、ラット脳組織に二因子局在部位を同定した。生産細胞のmRNAからcDNAを獲得、脳内の活性因子遺伝子発現を確認した。以上の成果を、7th Int.Cong.of Neuroimmunol.(Italy),[Biological roles of two new haemopoietic factors :Kikuchi, Tomoyasu, Yamamoto, Kusakabe, Sakuragawa, Kamo],[Mechanism of immune responses in myasthenic thymus : Kamo, Tomoyasu, Yamamoto, Kusakabe, Kikuchi]、第77回日本生化学会[過形成胸腺のB-細胞増殖機構:菊池, 小林, 桜川, 加茂]、63回日本癌学会[胸腺ストロマから分離した多分化能細胞の研究:加茂, 友安, 菊池、第56回日本胸部外科学会[重症筋無力症発症における筋様細胞の役割:友安, 林, 山本, 菊池, 加茂:第3回日本再生医療学会]で発表、さらに胸腺由来多分化能細胞の研究[加茂, 軍司, 小坂, 小林, 佐々木, 櫻川, 菊池:同]を端緒にセルソーターを用いた研究を展開、ヒト羊膜間葉細胞からの神経細胞分化誘導[柿沼, 野崎, 横山, 岡野, 菊池, 加茂, 櫻川:同]、ヒト羊膜細胞Side Population(SP)細胞の分離と細胞生物学的検討[小林, 柿沼, 横山, 菊池, 加茂, 桜川:第4回:同学会]、羊膜由来細胞の肝細胞への分化誘導[佐々木, 小坂, 小林, 柿沼, 横山, 菊池, 加茂, 岡, 桜川:同]の研究へと発展させた。
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